花王の株主優待、配当利回り、株価は? | 株式投資のおすすめ銘柄
本記事では株式投資の銘柄選びをされる個人投資家向けに、花王の株主優待、配当金、株価、業績などの情報を、フィナンシャルプランナー(FP)の最上位資格であるCFPを持つ筆者がまとめています。
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花王の株主優待、配当利回り、株価は? | 株式投資のおすすめ銘柄
- 花王の株主優待、配当利回り、株価は? | 株式投資のおすすめ銘柄
- 花王の株価と買付情報
- 配当金の推移と権利確定日
- 花王の株主優待は何が貰える?
- 花王の業績、決算情報、財務内容
- セグメント情報(事業ごとの概況)
- その他関連情報
花王の株価と買付情報
<花王の株式買付情報>
上場市場 | 東証第一部 | |
証券コード | 4452 | |
業種 | 化学 | |
株価 | 9,025 | 円 |
単元株数 | 100 | 株 |
最低買付価格 | 902,500 | 円 |
2019年12月30日時点
花王の株式の購入情報は上記の通りです。購入は100株単位になりますので、花王の株式の購入には現時点で約90万円が必要です。
<花王の株価の割安・割高の目安>
株価 | 9,025 | |
一株当たり利益 | 253 | ※18年12月期 |
一株当たり純資産 | 1,379 | ※18年12月期 |
PER | 35.6 | 倍 |
PBR | 6.5 | 倍 |
2019年12月30日時点
株価が割安か割高を見るときには、その銘柄のPER、PBRを見るのが参考になります。
PERとは株価収益率(Price Earnings Ratio)のことをいい、株価が一株当たり利益の何倍になっているかを表しています。例えば、一株当たり利益が100円の会社の株価が1000円であればPERは1000円÷100円=10倍となります。
また、PBRとは株価純資産倍率(Price Book-value Ratio)のことをいい、株価が一株当たり純資産額の何倍になっているかを表しています。例えば、一株当たり純資産額が1000円の会社の株価が1000円であればPBRは1000円÷1000円=1倍となります。
このPERやPBRをいろいろな銘柄と比較することで、その銘柄の株価が割安か割高か判断することができます。
<花王のPER、PBRの比較>
PER | PBR | ||
大型株平均(加重平均) | 14.3 | 1.2 | 19年10月末時点 |
化学 業界平均 | 17.0 | 1.6 | 19年10月末時点 |
花王 | 35.6 | 6.5 |
今後の株価の見通しや割安な銘柄を見つけるためには、日々の情報収集が不可欠です。情報収集ツールは有料のものも多いですが、無料で関東財務局認定の有益な情報が得られるツールもあり、私自身も銘柄選びの参考に利用していますので興味のあるかたは無料登録してみてください。
配当金の推移と権利確定日
<花王の一株当たりの配当金>
2015/3期 | 2016/3期 | 2017/3期 | 2018/3期 | 2019/3期 | |
中間配当 | 34.00 | 38.00 | 46.00 | 54.00 | 60.00 |
期末配当 | 36.00 | 42.00 | 48.00 | 56.00 | 60.00 |
合計 | 70.00 | 80.00 | 94.00 | 110.00 | 120.00 |
配当利回り | 0.8% | 0.9% | 1.0% | 1.2% | 1.3% |
一株当たり利益 | 151.74 | 198.67 | 215.69 | 268.61 | 248.39 |
配当性向 | 46.1% | 40.3% | 43.6% | 41.0% | 48.3% |
2019年12月30日時点
<配当金の権利確定日>
中間配当 ・・・ 6月末日
期末配当 ・・・ 12月末日
花王の配当金を受け取るためには、6月末、12月末時点でそれぞれ株主である必要がありますので、その2営業日前までに株式の購入を済ませましょう。
花王の株主優待は何が貰える?
花王では2019年時点で株主優待は行っていません。今後の情報に期待しましょう。
花王の業績、決算情報、財務内容
株式投資では今後の株価の見通しの検討材料として決算情報を見ることが重要になります。安定した利益を出している企業はやはり市場から評価をされやすく、自己資本比率が高い企業は不況でも体力があり倒産リスクが低いと言えるので、そのあたりを中心に企業の業績を見るようにすると良いでしょう。
直近3事業年度の業績
決算期 | 16年12月期 | 17年12月期 | 18年12月期 |
会計基準 | IFRS基準 | IFRS基準 | IFRS基準 |
売上高(百万円) | 1,508,007 | 1,489,421 | 1,457,610 |
営業利益(百万円) | 207,703 | 204,791 | 185,571 |
営業利益率 | 13.8% | 13.7% | 12.7% |
経常利益(百万円) | 207,251 | 204,290 | 183,430 |
経常利益率 | 13.7% | 13.7% | 12.6% |
当期利益(百万円) | 153,698 | 147,010 | 126,551 |
利益率 | 10.2% | 9.9% | 8.7% |
総資産 | 1,460,986 | 1,427,375 | 1,338,309 |
自己資本 | 822,360 | 806,381 | 679,842 |
自己資本比率 | 56.3% | 56.5% | 50.8% |
花王 有価証券報告書(2018年12月期決算)を元に筆者作成
会社の業績の見方についてはこちらの記事で解説しています。決算情報の閲覧に不慣れな方がいらっしゃいましたらご参考にしてください。
地域別売上の状況(海外売上比率)
投資先となる銘柄の将来性を判断する場合には、海外売上比率を見ることが一つの手段となります。日本は今後も少子高齢化が進むことは確実ですので、海外市場を開拓している企業は確実に有利になります。
<花王の海外売上比率>
決算期 | 17年12月期 | 18年12月期 |
日本 | 938,074 | 939,463 |
米国 | 102,763 | 110,783 |
その他北米 | 31,456 | 29,854 |
欧州 | 129,041 | 132,193 |
中国 | 134,751 | 135,629 |
その他アジア | 153,336 | 160,085 |
計 | 1,489,421 | 1,508,007 |
国内売上比率 | 63.0% | 62.3% |
海外売上比率 | 37.0% | 37.7% |
単位:百万円
セグメント情報(事業ごとの概況)
セグメントとは企業が行っている事業の区分のことを言います。投資をする会社の事業を理解するためには、セグメントごとにどのような事業を行っているかを見ることが参考になります。
花王では、スキンケア・ヘアケア事業、ヒューマンヘルスケア事業、ファブリック&ホームケア事業、ケミカル事業の4つのセグメントで事業を展開しており、セグメントごとの売上高構成比は以下のようになっています。
<花王のセグメント別売上高構成比>
それではここからは、各セグメントごとの事業内容、業績について見ていきましょう。
化粧品事業の事業内容と業績
<主要製品・サービス>
カウンセリング化粧水、セルフ化粧品
<主要会社>
N/A
<業績情報>
決算期 | 17年12月期 | 18年12月期 |
売上高 | 266,214 | 279,635 |
営業利益 | 12,989 | 27,710 |
営業利益率 | 4.9% | 9.9% |
従業員数(人) | - | 11,812 |
売上高構成比 | 17.9% | 19.2% |
従業員数構成比 | - | 35.1% |
一人当たり売上高 | - | 23.7 |
一人当たり営業利益 | - | 2.3 |
単位:百万円
スキンケア・ヘアケア事業の事業内容と業績
<主要製品・サービス>
化粧石鹸、洗顔料、全身洗浄料、シャンプー、リンス、ヘアスタイリング剤、ヘアカラー、メンズプロダクツ 等
<主要会社>
N/A
<業績情報>
決算期 | 17年12月期 | 18年12月期 |
売上高 | 332,872 | 341,419 |
営業利益 | 49,329 | 48,827 |
営業利益率 | 14.8% | 14.3% |
従業員数(人) | - | 6,252 |
売上高構成比 | 22.3% | 23.4% |
従業員数構成比 | - | 18.6% |
一人当たり売上高 | - | 54.6 |
一人当たり営業利益 | - | 7.8 |
単位:百万円
ヒューマンヘルスケア事業の事業内容と業績
<主要製品・サービス>
飲料、生理用品、紙おむつ、入浴剤、歯磨き、歯ブラシ、温熱用品 等
<主要会社>
N/A
<業績情報>
決算期 | 17年12月期 | 18年12月期 |
売上高 | 281,201 | 267,702 |
営業利益 | 34,453 | 27,907 |
営業利益率 | 12.3% | 10.4% |
従業員数(人) | 5,689 | 5,619 |
売上高構成比 | 18.9% | 18.4% |
従業員数構成比 | 17.0% | 16.7% |
一人当たり売上高 | 49.4 | 47.6 |
一人当たり営業利益 | 6.1 | 5.0 |
単位:百万円
ファブリック&ホームケア事業の事業内容と業績
<主要製品・サービス>
衣料用洗剤、洗濯仕上げ剤、台所用洗剤、住居用洗剤、掃除用紙製品、業務用製品 等
<主要会社>
N/A
<業績情報>
決算期 | 17年12月期 | 18年12月期 |
売上高 | 335,709 | 344,105 |
営業利益 | 76,247 | 71,249 |
営業利益率 | 22.7% | 20.7% |
従業員数(人) | 4,902 | 5,374 |
売上高構成比 | 22.5% | 23.6% |
従業員数構成比 | 14.6% | 16.0% |
一人当たり売上高 | 68.5 | 64.0 |
一人当たり営業利益 | 15.6 | 13.3 |
単位:百万円
ケミカル事業の事業内容と業績
<主要製品・サービス>
油脂アルコール、油脂アミン、脂肪酸、グリセリン、業務用食用油脂、界面活性剤、プラスチック用添加剤、コンクリート用高性能減水剤、トナー・トナーバインダー、インクジェットプリンターインク用色材、香料 等
<主要会社>
N/A
<業績情報>
決算期 | 17年12月期 | 18年12月期 |
売上高 | 273,425 | 275,146 |
営業利益 | 3,663 | 30,631 |
営業利益率 | 1.3% | 11.1% |
従業員数(人) | 3,663 | 3,860 |
売上高構成比 | 18.4% | 18.9% |
従業員数構成比 | 10.9% | 11.5% |
一人当たり売上高 | 74.6 | 71.3 |
一人当たり営業利益 | 1.0 | 7.9 |
単位:百万円
その他関連情報
花王の製品ブランド
・ボディケア用品 ビオレ、キュレル、ニベア、アトリックス、8×4
・ヘアケア用品 メリット、セグレタ、アジエンス、エッセンシャル、ケープ、ブローネ
・ホームケア用品 アタック、エマール、ハミング、マジックリン、キュキュット
格付けの状況
格付けとは格付け会社と呼ばれる会社がその会社の信用力を評価してランク付けをしたもののことを言います。信用力とはその会社が債券を発行してお金を借りた場合に、そのお金をきちんと返せるかどうかのことを言います。つまり、格付けが高い会社は財務内容が良好で経営状態が安定していると見ることができます。
<短期債格付け>
ムーディーズ | - |
スタンダード & プアーズ | - |
格付投資情報センター(R&I) | a-1+ |
日本格付研究所 | - |
<長期債格付け>
ムーディーズ | - |
スタンダード & プアーズ | - |
格付投資情報センター(R&I) | AA |
日本格付研究所 | - |
※最終確認日:2019年12月
花王の歴史と沿革
1987年 洋小間物商長瀬富郎商店として創業
1890年 花王石鹸を発売
2006年 ㈱カネボウ化粧品の株式を取得し、同社及びそのグループ会社を子会社化
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