猿島の行き方と廃墟観光 | フェリーで行く無人島にラピュタ風の要塞跡
無人島観光ができる猿島への行き方は横須賀中央駅から徒歩15分の三笠公園から、フェリーで僅か10分のアクセス。観光スポットとしては天空の城ラピュタを彷彿とさせる旧日本軍の要塞跡の見学や、浜辺でのバーベキュー、海水浴も楽しめる魅力たっぷりの無人島です。 今回、横須賀エリアの観光がセットでお得に楽しめるよこすか満喫きっぷを片手に猿島観光をしてきましたので猿島の魅力や行き方をご紹介したいと思います。
猿島の行き方と観光 | フェリーで行く無人島にラピュタ風の要塞跡
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猿島は東京湾唯一の自然島。東京湾にはアクアラインの中継地点である海ほたるやお台場などが島として存在しますが、これらは人工の埋め立て地なので、東京湾にある自然の島という意味ではこの猿島だけです。 猿島は周囲1.6km、面積約5万5千㎡で東京ドーム1個分ほどの小さな島で、数時間あれば十分に観光できてしまいます。 猿島の名前の由来は、日蓮宗の宗祖である日蓮にまつわる伝説が起源だと言われています。日蓮が千葉から鎌倉まで、布教のため海を渡っていたところ、予想外の悪天候に見舞われ猿島に漂着しました。すると日蓮の前に白い猿が現れ、陸地の方を指さしたため、日蓮はこれを陸へ進めという導きだと考え、再び船で陸地へ渡ったそうです。この言い伝えからこの島は猿島、去る島と呼ばれるようになったと言われています。ちなみに猿島に本物の猿はいません。 猿島は明治~昭和にかけて防衛のための砲台が置かれ、東京湾から外敵の侵入を防ぐ要塞の役割を担っていました。そのため昔は一般人の立ち入りが制限されており、手つかずの自然や要塞跡が残りました。猿島は2015年に国史跡にも指定されています。 <猿島の地図> <猿島オフィシャルPV> <猿島への行き方・アクセス> 猿島へは電車、徒歩、フェリーを乗り継いでいきます。都心からでも2時間程度でアクセスできるので日帰り旅行に最適です。 ①京急線「横須賀中央駅」または「汐入駅」下車 ②徒歩約15分(またはバス)で三笠公園へ ③三笠公園からフェリーで約10分で猿島到着
猿島の行き方 | 電車、フェリーを乗継ぎ無人島へアクセス
東京方面から猿島に行くには京急線で「横須賀中央駅」または「汐入駅」へ向かいます。品川からなら1時間も掛かりません。今回は横須賀エリアまでの乗車券と観光がセットになったよこすか満喫きっぷを利用しました。 京急HP:よこすか満喫きっぷ | 横須賀観光をお得に! 汐入駅に到着しました。見事な快晴で気持ちが良いです! 汐入駅から徒歩15分ほどで、猿島行きのフェリーが出ている三笠公園に到着です。 三笠公園には、全長131mの巨大な戦艦、記念艦「三笠」があります。 戦艦「三笠」は、日露戦争の時に東郷平八郎指揮のもと、ロシアのバルチック艦隊を撃破した当時最新鋭の戦艦。大正15年に記念艦として保存されることになり、現在は船内が見学施設になっています。所要時間は30分~2時間程度なので、猿島行きフェリー乗船の時間調整もかねて見学すると楽しいと思います。その場合、フェリーのチケットは事前に購入しておくと良いでしょう。 公式HP:世界三大記念艦 三笠 入場料:600円(一般)
三笠公園の船乗り場からフェリーで無人島へ【猿島観光の拠点】
三笠公園から猿島への行き方はフェリーになります。三笠公園の記念艦「三笠」の近くに猿島へのフェリーチケット売り場があるので買いに行きます。 フェリー代は猿島への入島料含めて1,400円。クレジットカード、ペイペイが使えますが、フェリー代のうち入島料200円だけは税金のため現金で支払う必要があります。 フェリーは1時間間隔で運行されていて、座席は自由席です。 運航表:無人島・猿島 時刻表・料金 チケット売り場のすぐ横がフェリー乗り場になっています。 フェリーは2階建の高速船。船内は自由席になっているので、希望の席を取りたい場合は早めにフェリー乗り場に並ぶようにしましょう。 フェリーが出航すると、猿島がどんどん近づいてきます。 乗船時間はわずか10分ほど。あっという間に猿島に到着です。 桟橋を通っていよいよ猿島の島内へ進みます。
猿島 無人島探検ツアーに参加!廃墟化した要塞跡の観光ツアーへ
猿島の島内をガイドしてもらえる探検ツアーがあると聞き、参加することにしました。ツアーはフェリーの時間に合わせて開始されるので集合場所に向かいます。 島内の探検ツアーは一日に3回開催されており、所要時間は約45分。ワンコイン500円で猿島の森の中に残る”異空間”、旧日本軍の要塞跡を現地を知り尽くしたガイドが案内してくれます。 <無人島・猿島 探検ツアー>
開催日程 | 毎週土日祝日(欠航日を除く) |
料金 | 一人500円 |
所要時間 | 約45分 |
開始時間 | 【1回目】 10:45~(三笠発10:30便に乗船) 【2回目】 12:45~(三笠発12:30便に乗船) 【3回目】 14:45~(三笠発14:30便に乗船) |
公式HP:猿島探検ツアー ㈱トライアングル 島の奥へ進む入り口で杖を借りることもできます。そこまで険しい道でもないので特に不要かと思います。雰囲気を楽しみたい方は持っていきましょう。 猿島は無人島ですが自販機もあります。しかし、離島だけあって値段は高め。できれば飲み物は猿島に渡る前に買っておきましょう。 猿島の森の奥へ入っていきます。道はきれいに整備されています。 幻想的な猿島の要塞跡。 使われなくなった階段は自然に飲み込まれています。 こちらは旧日本軍の兵士たちが使ったお風呂。に見せかけたトイレだそうです。 山側の壁をトンネル状に掘って、弾薬庫が作られています。明治、昭和時代に作られた砲台で使用する弾薬を保管していました。 天空の城ラピュタを彷彿とさせる壁をつたってのびる木の根。 猿島は明治~昭和時代に東京湾周辺の防衛のため、砲台が作られました。しかし、その後は人の手がほとんど入っていないので手つかずの自然が多く残っています。 廃墟感が漂う建物。 猿島の頂上に向けて階段を登ります。 猿島の最高地点(標高40メートル)にある展望台からは東京湾が一望。 展望台からは横須賀の海軍基地、横浜ランドマークタワー、うっすらとスカイツリーも見えます。展望台を見た後は猿島の入り口に戻り、約45分のガイドツアーは終了です。 猿島の入り口にある砂浜。夏はバーベキュー客で賑わいます。 砂浜からは横須賀の観音崎、その向こう側には房総半島の君津・木更津まで見えます。 猿島から帰るフェリーの最終便は12月~2月だと16時。猿島には条例により宿泊できないことになっているため、島のスタッフ含めた全員が最終便までに帰路につきます。
まとめ 猿島の行き方と廃墟観光 | フェリーで行く無人島
猿島は都心からも手軽にアクセスでき、日帰り旅行にぴったりの観光スポットです。横須賀エリアで海軍カレーやネイビーバーガーなどのグルメと一緒に楽しむのもおすすめです。 猿島の夏には機材をすべてレンタルできる「手ぶらバーべーキュー」や海水浴もできるので四季折々の楽しみ方ができる無人島です。