転職面接を通過するには | 内定が出る人はここが違う!
転職面接で内定がなかなか出ず、不採用が続くと「なんで自分は採用されないんだろう」と落ち込んでしまう人も少なくないようです。本記事では、転職面接を通過する人と落ちてしまう人の違いについて解説したいと思います。
ワードプレスブログに移転しました。
転職面接を通過するには?内定が出る人は何が違うのか
転職面接に正解はない!
転職面接には正解不正解はありませんし、点数が出るものではありません。しかも、差別や人権無視などなんでもありです。(もちろん直接言われるわけではなく、不採用を突き付けられるだけですが)そもそも学校教育で徹底的に正解不正解という概念を叩き込まれている私たち日本人は正解のない面接というものに取り組むのは苦手になっているのかもしれません。
絶対基準、相対基準 採否を左右する2つの基準
その人の面接での評価はどういう要素で決まるかというと、その人の実績・能力と面接対策や面接での見せ方のトータルになります。大まかなイメージは以下のような感じになると思います。
その人の実績・能力 | 0~80点 |
面接対策・見せ方 | 0~20点 |
※実際には点数が出るわけではないのでイメージです
その人の実績や能力が高ければもちろん内定は出やすいですが、面接対策やアピールポイントをうまく選択していけば、多少の実績・能力の不足は十分に補うことができます。
転職面接ではこの候補者に対する評価が絶対基準であるボーダーラインと超え、かつ、他の候補者との比較である相対基準をクリアしたときに内定がでます。それではこの絶対評価と相対評価とはどのようなものか解説していきたいと思います。
絶対基準(その会社で採用する人材のボーダーライン)
ここでいう絶対基準とは、企業が採用する人に要求している最低限のスペックのことです。中途採用では基本的にこれまでの仕事での実績がみられるため、前職で上げた成果、コミュニケーション能力、リーダーシップ、今後の伸びしろなどが企業の設定した基準を上回っている必要があります。しかし、ここで注意しなければいけないのは、ここでいう絶対基準は本人にそれだけの能力があるかどうかの「事実」ではなく、それだけの能力があるように「思わせることができたか」どうかによって決まります。つまり、候補者にどれだけ能力があっても見せ方が悪ければこの絶対基準はクリアできませんし、反対に能力が多少足りなくても見せ方を工夫して面接官に良い印象を与えることができればこの絶対基準をクリアすることも可能です。
相対基準(他の候補者との比較)
絶対基準をクリアした候補者たちは次に相対基準、つまり、他の候補者との比較検討という舞台に乗せられることになります。採用選考ではどこの会社でも一番いい人を取りたいため、一定の募集期間の間に応募があった候補者の中から評価の高い順に内定を出していきます。
これは候補者の能力や面接での見せ方がどれだけ良かったとしても、より優れた候補者が出てきたら受からないということです。中途採用の募集は新卒採用では間に合わないピンポイントでの募集案件がベースとなっているので募集枠が1名の求人が圧倒的に多く、多い場合でも数名です。この少ない椅子を多くの候補者で奪い合うことになるので、転職面接で内定がでるかどうかは運の要素もかなり大きくなります。
また、いわゆる人気企業(就職ランキングや転職ランキングに掲載されている、テレビCMを多く放映している、BtoCで一般消費者に対する知名度がある会社など)には、たくさんの優秀な人材が集まるため、この相対基準はかなり厳しいものになります。
面接担当者による判断基準の違い
基本的には面接の評価というのはここまで述べてきた絶対評価と相対評価で決まりますが、その評価基準は面接担当者によって見方が多少異なります。
人事担当者の場合
1次面接など比較的早い段階の面接で登場することが多いのがこの人事担当者。人事担当者は採用活動がメイン業務のためたくさんの候補者を見てきており、目が肥えているのが特徴です。転職面接では現場責任者との面接が採否の山場になるのですが、現場責任者は実務で忙しく面接の数を多くはこなせないため、人事担当者が足切りの役割を担っている会社も多いです。この人事担当者が確認しているのは以下の項目です。
<最低限のスペックやコミュニケーション力の確認>
候補者がその会社でやっていけそうか、活躍できそうかといった視点で見ていますが、人事担当者は実際の配属先の現場の事情に詳しくないため、ここで見られる基準はそれほど厳しくはありません。現場責任者から最低限欲しいスペックなどを聞いている場合には、そういった個別の項目を確認することもあります。
<社風とのマッチング>
どこの会社でも会社のカラー、社風というものがあります。それは例えば、体育会系の人が多いということであったり、真面目な人が多いということであったり様々です。社風に完全にマッチしている必要はありませんが、あまりに雰囲気に合わない候補者はここで見送りになることになります。
現場責任者
現場責任者が面接官として出てきた場合に、面接を通過できるかの基準は「一緒に働きたいか」この1点に集約されます。それでは現場責任者が一緒に働きたい人物とはどんな人物でしょうか。これはその人物像をブレイクダウンしていくとその要素が見えてきます。
<一緒に働きたい人物とは>
①仕事はできるか
専門性、英語、マネジメント力、モチベーション、リーダーシップ など
②人として付き合いたい人物か
外見(清潔感)、コミュニケーション力、笑顔、話し方、素直さ など
このようにその人の仕事上の能力だけではなく、その候補者をチームに加えたいか、チームメンバーとうまくやっていけそうか、というところも同様に重要なポイントになってきます。自分は実績や能力がかなり高いはずなのになかなか内定がでないという方はこの部分を見落としている可能性があります。実績十分なゆえにオーバースペックで会社に馴染めないと思われてしまったり、部下として使いづらいと思われてしまうと内定はでません。
転職面接を通過するには?のまとめ
転職面接は評価基準があいまいなため対策がなかなか難しいものですが、その評価の構成要素を分解していくと反省点や次回に向けた対策ができると思います。皆さんの転職活動の成功をお祈りしています。