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転職体験記③ 転職するかは内定を得てから考えればいい。悩む暇があればまずチャレンジしてみよう。

転職をした理由は?転職を決めてから活動をするのではなく、活動をしてから転職を決める。

前回まで書いてきたように中堅企業の経理マンとして約10年間にわたって実務経験を積むとともに会計、税務、語学といった資格取得に努めてきました。職場からもある程度の評価をいただき、将来的な昇進の道もある程度見えていましたが、最終的には私は慣れ親しんだ会社を去り、より高い報酬やより高いレベルの業務ができる環境への転職をすることにしました。いや、よくよく思い返してみると転職を決意して転職活動をしたというよりかは、転職活動をして自分にとってよりよい環境へ移るチャンスが巡ってきた(つまり、内定を頂いた)ので転職をすることを決めた、と言った方が正しいですね。

とはいうものの中堅企業からの転職をすることにしたのにはいくつか理由があります。まず一つはその会社での将来に希望を見いだせなくなったというのが一つあります。一つの会社で経理を10年近くやっていると自分が将来的にどんなポジションにつき、どんな仕事をする可能性があるのかといったところはおおむね見えてきます。そうして考えたときに、今後10年20年にわたって自分がチャレンジをしたいと思えるような仕事がその会社にはありませんでした。これは当時の上司や経理担当役員の仕事内容や仕事ぶりを見ていても思ったことです。

もう一つは報酬的な面です。当時勤めていた会社はメーカーの中では比較的恵まれた待遇で、残業もそれほど多くなく悪くない環境でした。しかし、世の中にはさらに好待遇の会社もあり、そういった会社に移ることができればより高い報酬を受け取るチャンスがあったからです。とくに経理の仕事は管理部門の仕事であり、一人が5人分10人分の成果を出すようなことができる仕事ではありません。そのような経理の仕事の報酬が何で決まるかというと会社の業績であったり、給与体系になってきます。より給与体系の良い企業に移ることができれば、自分の報酬のレンジをあげることができ、そういったチャンスがある限りはそういった会社への転職にチャレンジしないともったいないと私は考えていました。今思えばないものねだりだと思うところもありますが、自分に可能性があるのであればスキルや待遇の面で日本トップクラスと呼べる舞台に立ちたいと考えていました。

 

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転職活動のスタート

中堅企業の経理に転職する際に複数の転職サイトを利用した私は、中堅企業の経理として働き始めたからも転職サイトのweb履歴書は定期的にアップデートするとともに求人もたまにチェックをしていました。そうしたなかで、受験をしていた税理士試験において最難関の法人税法に合格することができました。税理士試験の法人法は合格するのに1500~2000時間の学習を必要とするとも言われる難しい試験で、この科目さえ合格すれば他の科目も合格できるといわれる税理士試験の登竜門でした。この法人税法の合格を履歴書に書くことでどれだけの効果があるのか、また当時の会社よりも仕事や報酬の面でレベルの高い会社に行けるか試してみようというのが転職活動を始めたきっかけです。さっそく私は転職活動のweb履歴書の資格欄に法人税法合格の文字を付け足しました。

そうすると早くもその日の晩に転職エージェントから電話とメールが入りました。どうやら転職エージェントでは転職サイト上のweb履歴書の更新履歴をチェックしているようで、直近にweb履歴書を更新した人に営業をかけているようです。資格欄への記入が1つ増えた私は、自分がより恵まれた環境への転職ができるか可能性のほどを探りたいと思いさっそくその週の金曜の晩にアポイントをいれ転職エージェントに会いに行きました。

転職エージェントと面談。大手優良企業の求人がズラリ。これがアベノミクス効果!?

足を運んだのは大手転職エージェントの1社。担当していただいたのは、30代後半くらいの男性の担当者でした。経理部門をはじめとする管理部門を専門に取り扱っていて」人材業界での経験も10年近くあるとのことでした。初日の面談の流れとしては、事前にweb上で入力をしていた履歴書と職務経歴書の内容確認から始まり、今回転職活動をする理由はなにか、また転職活動で実現したい希望はなにか、どんな業界・業種へ移りたいのかという話をしました。面談はそれほど営業っ気のある雰囲気ではなく、担当者の方もそれほど年齢が離れていなかったのでざっくばらんな雰囲気で進みました。

その担当者から聞いてなるほどな、と思ったのは「年齢と経験はトレードオフ。○○を経験してから、○○を身に着けてから、と考えていると気を逃してしまう」という話でした。確かに自分もこの資格を取得してから、この業務を経験してからということで転職のタイミングを考えていたのですが、そうしている間にもどんどん年齢を重ねていくことになります。企業としては今後働ける年数を考えたときに少しでも若い人を採用しようと考えているはずですし、年齢が上がるにつれ企業からはより高いハードルで選考をされることになります。そうして考えてみるとまずは転職活動をしてみる、そしていいところから内定を得られたらそこで初めて転職するかどうか検討をする、というやり方はとても理にかなっていると思いました。

その面談の終盤に実際に経理系の大手有名企業群の求人をいくつか見せていただきました。当時の自分が入社できるとは想像できないような有名企業群がそこには並んでいました。その担当者がいうには「これらの会社への選考であれば十分にチャンスがある」と話していましたが、当時の自分としては「どうせ営業トークをしているだけだろう。魅力的な求人を出していくつか応募をさせたいだけだろう。」くらいの冷めた態度で見ていました。しかし、まず書類を出すだけならタダですし、書類の内容をアップデートしておくことは自分のキャリアの棚卸にもなり有益なので、紹介いただいた求人のいくつかに応募する意向を伝え面談を終えたのでした。

転職エージェントの比較検討。いくつかの会社、担当者を見て比較せよ。

その後、私は転職エージェントの比較検討のため大手から中小までいくつかの転職エージェントを見て回りました。どの会社でも求人内容の6割程度は重複していましたが、会社ごとにサービスの内容や担当者の質(これは会社ごとというより担当者個人のスキルですが)は異なっていました。サービス内容でいえば、求人の検索方法が自分でシステムを利用して自由に検索ができ気に入った求人へ応募できるところがある一方で、担当者に紹介してもらった求人以外は知ることができないところもありました。正社員の転職では多くの求人が一般には非公開の求人(転職エージェントに登録をしたり、担当者から紹介してもらわないとみることができない求人)のため、転職希望者が自由に求人を検索できるシステムは非常に便利でした。

担当者の質という面でいうと誰が担当になるか、というのは非常に重要だと感じました。担当者ごとのその分野で経験が長い人や、人材業界に入ったばかりの人など様々な人がいますが、経験の浅い人が担当についてしまうとその業界の仕事について純分に理解していなかったり、各求人の募集背景や求める人材を把握していないために面接指導がほとんど受けられない、またはほとんど当てにならないといったこともあり得ます。また、転職エージェントから募集企業に人材を推薦する際にも、担当者の力量が影響してきます。あなたがもし企業の採用担当者であったとして転職エージェントから求職者の推薦を受ける場合に、最近入社したばかりの担当者が推薦している人と業界歴10年以上の担当者が推薦している人のどちらがいい候補者だと思うでしょうか。私が採用担当者であったとしたら経験が浅い担当者が推薦している人は「転職エージェント内で経験が浅い人が担当につけられるレベルの人だ」と感じるでしょうし、「ベテランが担当している人だから実力がかなりある人だ」と感じてしまうでしょう。もちろん採用する企業サイドでの評価は個人の実力や印象が大事なのはもちろんですが、大手有名企業の求人には1人の募集に対し、何十人、何百人という候補者から募集が殺到します。そうした競争を勝ち抜いていくためには、自分が有利になる(可能性のある)ことはすべからく実行していく気持ちが必要だと思います。