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味の素の役員 社長の年収給料まとめ【役員報酬、ボーナス賞与】

こんにちは、モチタケです。本記事シリーズでは大手上場企業の役員、社長、会長などの気になる年収給料を調査しています。役員の年収を知ることで「いつかは自分もそれくらい稼ぐぞ」と考えらえるか、「自分はこんなに頑張っているのに役員よりこんなに年収が低いのか。。」と考えるかは自分次第ですね。ぜひ参考にしてみてください。

 

他の企業の役員報酬については、【記事一覧】大企業の役員報酬にまとめてありますので、あわせてご覧ください。(新しいウインドウが開きます。)

味の素の役員 社長の年収給料まとめ【役員報酬、ボーナス賞与】

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味の素の役員の役職別の年収は以下の通りです。   <味の素 役員の役職別年収>

役職 年収内訳 総額 人数 平均年収
取締役 月額報酬 282 - -
取締役 短期業績連動報酬 151 - -
取締役 合計 434 6 72
監査役 月額報酬 82 2 41
社外取締役 月額報酬 45 3 15
社外監査役 月額報酬 41 3 14

単位:百万円 味の素 有価証券報告書(2019年3月期決算)を元に筆者作成   味の素の役員の年収を他の大手企業の役員報酬と比較してみましょう。 <役員報酬の他社比較>

会社名 年度 役職 平均年収
東京エレクトロン 201903 取締役 502
武田薬品工業 201903 取締役 485
伊藤忠商事 201903 取締役 346
日産自動車 201903 取締役 323
ソフトバンクグループ 201903 取締役 294
キヤノン 201912 取締役 177
ファーストリテイリング 201908 取締役 167
三菱商事 201903 取締役 162
三菱電機 201903 執行役 128
三菱重工 201903 取締役 102
任天堂 201903 取締役 102
ホンダ 201903 取締役 98
ソニー 201903 執行役 90
三菱地所 201903 執行役 82
味の素 201903 取締役 72
KDDI 201903 取締役 71
富士フイルム 201903 取締役 70

単位:百万円   <年収1億円以上の役員> 年収(役員報酬)が1億円以上の上場会社役員は、有価証券報告書にその報酬の額を開示することとされています。 味の素の場合、年収1億円以上の役員は1名のみです。

氏名 役職 年収(百万円)
西井 孝明 取締役(社長) 106

単位:百万円  

味の素 西井孝明社長の役員報酬【年収給料、ボーナス賞与】

味の素の社長の役員報酬や年収について深堀していきたいと思います。 味の素の西井孝明社長は、1982年に23歳で味の素に入社して、33年の勤務を経て社長に上り詰めました。味の素のトップである西井孝明社長の主な経歴、役員報酬と年収の詳細は以下のようになっています。   <西井孝明社長の役員報酬・年収>

年収内訳 総額(百万円)
月額報酬 74
短期業績連動報酬 32
合計 106

味の素 有価証券報告書(2019年3月期決算)を元に筆者作成   上場会社の役員の役員の多くは自社の株式を保有しており、会社からもらう役員報酬以外にも、保有する自社の株式から配当金が年収として入ってきます。西井孝明社長の配当による年収と、保有する自社の株式の資産価値は以下の通りです。   <自社の株式からの配当金収入>

氏名 保有株数 一株配当(円) 配当年収(円)
西井 孝明 35,200 32 1,126,400

味の素 有価証券報告書(2019年3月期決算)を元に筆者作成   <保有する自社の株式の資産価値>

氏名 保有株数 株価 資産価値(円)
西井 孝明 35,200 1,870 65,824,000

※2020年4月10日時点株価で算定     <西井孝明社長の主な経歴>

年月 年齢 経歴
1982年4月 23歳 味の素㈱ 入社
2004年7月 45歳 味の素冷凍食品㈱ 取締役
2007年6月 48歳 味の素冷凍食品㈱ 常務執行役員
2009年7月 50歳 味の素㈱  人事部長
2011年6月 52歳 味の素㈱  執行役員
2013年6月 54歳 味の素㈱  取締役常務執行役員
2013年8月 54歳 ブラジル味の素社 代表取締役社長
2015年6月 56歳 味の素㈱  取締役社長最高経営責任者
2015年6月 56歳 味の素㈱  代表取締役

 

味の素の役員報酬の仕組み【給料年収、ボーナス賞与の内訳】

味の素の役員の年収はどのような体系になっているのでしょうか。上場企業の社長をはじめとする役員には、従業員でいうところの毎月の給料に相当する基本報酬・固定報酬、従業員でいうところのボーナス賞与に相当する業績連動報酬や株価連動報酬などが支給されます。 それでは味の素の役員の年収体系、役員報酬について見てみましょう。   <味の素の役員報酬の体系>

制度 内容
月額報酬 外部機関の調査結果を参考に役位別に設定した報酬額を金銭で支給
短期業績連動報酬 事業年度終了後に全社及び部門別の業績評価に応じて支払われる金銭報酬。取締役会長、取締役社長、取締役副社長執行役員および非業務執行社内取締役は、全社業績のみで評価され、その他の取締役は、全社業績と部門別業績で評価。
中期業績連動型株式報酬 中長期にわたる持続的な業績向上と企業価値の増大を目的として、味の素の株式および味の素株式の換価処分金相当額を金銭にて支払う報酬。

 

味の素の役員報酬と従業員の平均年収を比較

次に味の素の役員と従業員の年収を比較してみましょう。   <役員と従業員の年収を比較>

  年収(円) 従業員との比率(倍)
役員最高年収 106,000,000 10.8
取締役 72,333,333 7.4
監査役 41,000,000 4.2
社外取締役 15,000,000 1.5
社外監査役 13,666,667 1.4
従業員 平均 9,822,735 -

味の素 有価証券報告書(2019年3月期決算)を元に筆者作成   味の素の役員と従業員の年収を比較してみると、役員で最高額の年収と従業員平均年収との比率は実に10.8倍、取締役平均と従業員平均年収との比率でも7.4倍の差があります。会社の経営層である役員にまで到達すればこれだけの年収が得られると思うと嬉しい気持ちもありますが、一方で同じように日々一生懸命働いていても同じ人間一人、役員と従業員でこれだけ差がでるのも不思議なものです。     [temp id=17]  

役員はなぜ高額の役員報酬・ボーナスが貰える?【役員と従業員の年収の違い】

一般の従業員とはかけ離れた高額な役員報酬・ボーナスを貰う事ができる役員とはいったい何者なのでしょうか。 役員とは、一般的には会社の業務執行や監査などを行う権限のある幹部社員のことを言い、実は役員と従業員は、それぞれ会社との関係がまったく違うのです。   会社と従業員の関係は雇用関係であり、労働力を提供してもらうために労働契約を結んでいます。そのため、従業員は役員をはじめとする会社の幹部たちの指揮命令に従って働くことが求めら、その対価として給料が支払われます。あくまで指揮命令に従って働くという関係なので、それほど高い年収は望めません。   一方で、会社と役員の関係は委任関係で、株主から会社の経営を任されているという間柄になります。そのため、サラリーマン社長のように一般の従業員であった人が役員になる場合には、役員に昇格する際に従業員として会社をいったん退職し、あらためて委任関係で会社と関わることになります。   役員と従業員はこのような会社との関係性の違いにより、従業員は指揮命令に従ってそれほど高くない年収で労働力を提供し、役員は会社を経営するたちばにあるので労働の対価だけでなく、役員たちが会社を運営して稼いだ利益を分配してもらうことができるので、高額な役員報酬を得ることができるのです。   <役員と従業員の会社との関係性の違い> 従業員 → 会社とは雇用関係(指揮命令に従って労働力を提供) 役員 → 会社とは委任関係(会社の経営を頼まれている)   <役員と従業員の年収・ボーナスの違い> 従業員 → 労働の対価としての給料・ボーナス 役員 → 業務執行の対価としての給料・ボーナス+会社の利益分配  

役員の賞与・ボーナスの金額の決め方【役員報酬は自由には決められない】

役員の年収は、従業員の年収と異なり、その金額を定めるにあたっては様々な規制があります。具体的には役員の年収(役員報酬)は以下の手続きを経て決定されます。   <役員の年収(役員報酬)の決定フロー> ・株主総会役員報酬の総額を決定する ・取締役会等で個々の役員に対する役員報酬を決定する。 ・大企業の場合には報酬委員会と呼ばれる役員報酬制度の設計、見直しを行う機関がある場合も  

味の素の会社概要

ではここからは味の素の会社概要や業績についても触れていきたいと思います。 味の素は1925年に設立され、食品、アミノ酸、医薬品等の製造販売を行う企業です。食料品のほか、医薬事業にも参入しており、世界130以上の国と地域で事業展開をしています。   <味の素の会社概要> 会社名:味の素株式会社 英語表記:Ajinomoto Co., Inc. 設立:1925年 創業者:鈴木三郎助 本社所在地:東京都中央区京橋一丁目15番1号味の素本社ビル 業種:食料品 事業内容:L-グルタミン酸ナトリウムをはじめとする調味料、食品の製造販売 決算月:3月 グループ売上高: 1,127,483百万円(2019年3月期) グループ従業員数:  34,504人(2019年3月期) 株式上場:東証第一部(1949年上場) 会社HP:https://www.ajinomoto.co.jp/  

味の素の業績、財務内容【役員報酬は会社の業績次第】

味の素の業績、財務内容はどのようになっているのでしょうか。役員の年収は会社の業績と連動する制度設計をしている会社が多いため、業績が上向いていくとそれに伴って役員の年収も上がっていくケースが多いです。  

味の素の直近3事業年度の業績

味の素の直近3事業年度の業績は以下の通りです。なお、役員報酬は一般的には、販売費および一般管理費に計上されるので、役員報酬を増やせば増やすほど、会社の営業利益が減ることになります。   <味の素の直近3事業年度の業績>

決算期 17年3月期 18年3月期 19年3月期
会計基準 IFRS IFRS IFRS
売上高(百万円) 1,091,195 1,150,209 1,127,483
営業利益(百万円) 83,617 83,320 53,149
営業利益率 7.7% 7.2% 4.7%
経常利益(百万円) 86,684 85,445 54,202
経常利益率 7.9% 7.4% 4.8%
当期利益(百万円) 53,065 60,741 29,698
利益率 4.9% 5.3% 2.6%
総資産 1,350,105 1,425,859 1,393,869
自己資本 616,315 641,445 610,543
自己資本比率 45.6% 45.0% 43.8%

味の素 有価証券報告書(2019年3月期決算)を元に筆者作成   会社の業績の見方についてはこちらの記事で解説しています。決算情報の閲覧に不慣れな方がいらっしゃいましたらご参考にしてください。 https://www.mochi-net.com/entry/rieki_shurui/  

味の素の業績推移【売上推移と利益】

味の素の売上高と利益は以下のように推移しています。   <味の素の売上高と利益の推移> 味の素の売上高と利益の推移 単位:百万円  

味の素の事業別の業績と事業内容【部門担当役員の給料年収に影響】

企業が行っている様々な事業を内容ごとに区分したものをセグメントと言います。味の素のような大企業は様々な事業を行っているため、会社全体の業績を見るだけでなく事業別の業績を見ることで、どの事業が稼ぎ頭か、どの事業が足手まといになっているかを知ることができます。   味の素では以下のセグメント区分で事業を展開しています。 ・日本食品、 ・海外食品 ・ライフサポート ・ヘルスケア   セグメントごとの売上高と営業利益は以下のようになっています。   <味の素のセグメント別売上高と営業利益> 味の素のセグメント別売上高と営業利益   それではここからは、各セグメントごとの事業内容、業績について見ていきましょう。  

日本食品事業の売上高、業績と事業内容

<主要製品・サービス> 調味料・加工食品、冷凍食品、コーヒー類   <主要製品・サービスのブランド> 調味料:味の素、ほんだしCook Doクノールカップスープ、味の素KKコンソメ、ピュアセレクトマヨネーズ 冷凍食品:やわらか若鶏から揚げ、プリプリのエビシューマイ、ザ★チャーハン、ザ★シュウマイ コーヒー類:Blendy、MAXIM   <主要会社> クノール食品、味の素パッケージング、味の素ベーカリー、デリカエース、ヤマキ㈱、味の素冷凍食品㈱、味の素AGF㈱   <業績情報>

決算期 18年3月期 19年3月期
収益(百万円) 388,039 379,286
セグメント利益(百万円) 38,899 29,896
セグメント利益率 10.0% 7.9%
従業員数(人) 5,647 5,638
一人当たり売上高(百万円) 68.7 67.3
一人当たり営業利益(百万円) 6.9 5.3

 

海外食品事業の売上高、業績と事業内容

<主要製品・サービス> 調味料・加工食品、冷凍食品、加工用うま味調味料・甘味料   <主要会社> タイ味の素、タイ味の素販売、ワンタイフーヅ、インドネシア味の素、インドネシア味の素販売、ベトナム味の素、フィリピン味の素、マレーシア味の素、ウエスト・アフリカン・シーズニング、ペルー味の素、味の素フーズ・ノースアメリカ社、欧州味の素食品社、アジネックス・インターナショナル社、プロマシドール・ホールディングス社   <業績情報>

決算期 18年3月期 19年3月期
収益(百万円) 469,352 486,989
セグメント利益(百万円) 41,491 42,312
セグメント利益率 8.8% 8.7%
従業員数(人) 20,271 20,310
一人当たり売上高(百万円) 23.2 24.0
一人当たり営業利益(百万円) 2.0 2.1

 

ライフサポート事業の売上高、業績と事業内容

<主要製品・サービス> 動物栄養、化成品   <主要会社> 味の素アニマル・ニュートリション・グループ㈱、味の素アニマル・ニュートリション・ヨーロッパ社、味の素アニマル・ニュートリション・ノースアメリカ社、ブラジル味の素社、味の素アニマル・ニュートリション・シンガポール社、味の素ファインテクノ   <業績情報>

決算期 18年3月期 19年3月期
収益(百万円) 121,844 111,468
セグメント利益(百万円) 8,082 9,579
セグメント利益率 6.6% 8.6%
従業員数(人) 1,829 1,472
一人当たり売上高(百万円) 66.6 75.7
一人当たり営業利益(百万円) 4.4 6.5

 

ヘルスケア事業の売上高、業績と事業内容

<主要製品・サービス> アミノ酸、その他   <主要製品・サービス> 健康食品:グリナ、網のエール、アミノバイタル   <主要会社> 味の素ヘルシーサプライ、味の素ヘルス・アンド・ニュートリション・ノースアメリカ社、上海味の素アミノ酸社、味の素オムニケム社、味の素アルテア社、A-ダイレクト㈱   <業績情報>

決算期 18年3月期 19年3月期
収益(百万円) 122,491 135,342
セグメント利益(百万円) 9,373 12,079
セグメント利益率 7.7% 8.9%
従業員数(人) 2,724 3,047
一人当たり売上高(百万円) 45.0 44.4
一人当たり営業利益(百万円) 3.4 4.0

 

味の素の歴史と沿革、ニュース

1907年 合資会社鈴木製薬所設立
1908年 池田菊苗博士が調味料グルタミン酸ソーダの製造法特許取得
1909年 うま味調味料「味の素」販売開始
1946年 味の素に商号変更
1949年 株式上場
1956年 アミノ酸事業に着手
1981年 エレンタール」発売。医薬品事業に着手
1982年 アスパルテーム輸出開始。甘味料事業に着手
1987年 クノール食品を子会社化
2019年6月 ブラジルのサンパウロ州にシャンプーなどの日用品の原料となるアミノ酸由来の洗浄剤を生産する工場の建設を発表。投資額は23億円で、2020年稼働予定。
2019年8月 マレーシアのヌグリ・スッピラン州に調味料を生産する工場を建設すると発表。同工場ではイスラム教のハラル(イスラム教における食べ物の規律。豚肉などが禁止されている。)対応の食品を製造予定で、2022年稼働予定。
2019年11月 コンサルティング大手のアクセンチュアとの協力して、AIを用いて人事や総務などの間接部門の提携業務をAIに任せるための新会社を設立する。2020年4月に設立予定の新会社の社名は「味の素デジタルビジネスパートナー」とし、味の素が67%、アクセンチュアが33%を出資する。

 

まとめ 味の素の役員 社長の年収給料まとめ【役員報酬、ボーナス賞与】

味の素の役員の年収は思っていたより高かったでしょうか、低かったでしょうか。日本の大企業で働いているサラリーマンはたくさんいますが、その中で役員まで上り詰めるのは実力もさることながら運の要素も大きくあります。今の時代は大企業であってもリストラが当たり前の時代なので、自社での出世を目指しつつも、他社への転職による年収アップを狙ったり、副業を育てたりするなど、自分の可能性を一つに絞らないで複数の道を探っていくのが良い結果に結びつくように思います。   [temp id=5]