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第二新卒の転職 メリットデメリットと内定のための面接自己アピール

新卒社会人は「3年3割」とよく言われ、学校を卒業して社会人になっても3年以内に約3割の人が退職し、第二新卒として転職市場に登場すると言われています。

第二新卒の転職 面接のコツは?

 

ワードプレスブログに移転しました。

 

「まったく最近の若者は!」という声が聞こえて来そうですが、実は新卒入社の社会人の3割が3年以内に退職するのは今にはじまったことではなく、20~30年ほど前から3割の人が3年以内に退職をするという状況は変わっていません。(ですから、年配世代の方も最近の若者を悪く言うのはやめてくださいね。)

 

今回は社会人の人の3割が体験する第二新卒からの転職について学んでいきたいと思います。

 

第二新卒の転職 メリットデメリットと内定のための面接自己アピール 

そもそも第二新卒とはどういう人たち?

第二新卒という言葉に明確な定義があるわけではありませんが、学校を卒業して就職したのち1~3年程度で転職活動をする人たちのことを指します。一度社会人となって働いた経験があるので最低限の社会人のマナーを身に着けており、経験した業務の範囲では基礎的なスキルを身に着けていることが新卒採用者との違いとして企業からは見られることになります。

 

 

第二新卒が多く発生する職種、会社は?

厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」によると、新規大学卒業者(平成27年3月卒)のうち3年以内の離職率が高かった業種は以下の3業種となっています。

 

1位:宿泊業、飲食サービス業 ・・・ 49.7 %

2位:教育、学習支援業 ・・・ 46.2 %

3位:生活関連サービス業、娯楽業 ・・・ 45.0 %

どの仕事もサービス業で、顧客からのクレームを受けやすい、労働時間が長く賃金がそれほど高くない、専門的なスキルの習得や長期的なキャリアアップにつながりにくい、といった特徴のある職種が離職率上位に入っています。また、事業所の規模別でみた3年以内の離職率は以下のようになっています。

 

1,000人以上 ・・・ 24.2 %

200~999人 ・・・ 29.6 %

100~499人 ・・・ 31.9 %

20~99人 ・・・ 39.0 %

5~29人 ・・・ 49.3 %

5人未満 ・・・ 57.0 %

 

事業所規模別でみた場合には、規模が大きくなるほど明らかに離職率が低くなっています。これは規模が大きい企業ほど待遇が良かったり、教育体制・人事体制が整っていることが影響しているものと思われます。

 

日本社会では学校を卒業するまでに実際の職業体験をする機会がほとんどありません。一部の企業ではインターン制度などもありますが、インターン生は将来の入社予定者という意味であくまでお客様の立場なので、本当の意味での職業体験をするのは難しいのが現状です。そんな学生たちが、何回かの会社説明会やOB訪問などをヒントに会社を選ばなければならないというのは圧倒的に情報の質と量で不利であり、短期間で離職してしまうのもやむを得ないところがあります。

 

 

第二新卒として転職するメリット

社会人として最初に勤める会社は学生の立場からするとミスマッチが非常に起こりやすく、社会人として働いてみて「これは違う」というところが大きければ転職によって自分のキャリアを立て直すのも一つの選択肢です。第二新卒での転職にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

①業界、会社、仕事について経験を積んだ状態で仕事を選ぶことができる

新卒での就職活動では、学生の多くは働いた経験がない中で仕事、会社を選ばなければなりません。そのような状況で自分に合った仕事を見つけることができるのはほんの一握りの幸運な人たちだけでしょう。経営学で世界的に有名なドラッカーもその著書で「最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない。しかも、得るべきところを知り、自分に向いた仕事に移れるようになるには数年を要する。」と言っています。

 

 

学生時代には世の中にどのような仕事があるのかあまり知らないということも多いとおもいます。学生にとってみれば、銀行といえば窓口で働いている人、飲食業といえば店舗のホールさん、というように自分が目にする仕事がまっさきに選択肢にあがってきてしまうものです。しかし実際には、銀行には融資担当者やファンドマネージャーがいたり、飲食業には材料の購買担当や工場での生産管理などの仕事があります。このようなB to Bの仕事も含めて、世の中にはどのような仕事・会社があるかを知っていくことで自分にあった仕事を見つけられる可能性が上がるのです。

 

②配属部署、職種を選べる

新卒での就職活動では多くの場合、職種別ではなく会社別で採用されることになり、実際に入社してみるまでどんな仕事をするかがわからないケースが多いです。一方、転職活動の場合には配属部署ごとに採用活動をしている場合がほとんどなので自分の希望する部署・職種で働き始めることが可能です。

転職がめずらしくない現在では、どの会社で働いているかよりどの職種として働いているかがキャリア形成上は重要になってきます。例えば、A社の法務担当として働いている人はB社の法務担当にスキルを活かして転職できる可能性は高いですが、A社の法務担当がA社の人事部門へ行ってもスキルはほとんど生かせないということです。自分のキャリアにとって最も重要な職種を自分の意志で選べるというのは、第二新卒として転職する大きなメリットの一つです。

 

 

第二新卒として転職するデメリット

・短期間での離職を企業から嫌気され、転職活動で苦戦するケースがある

 

第二新卒で入社した場合、新卒のときほど研修や指導は丁寧ではない(新卒より見る目が厳しい)

 

第二新卒で入社した場合、新卒入社で入社した同じ社会人歴の人と比較される

 

第二新卒で入社した場合、同期など同じ目線で話せる人がいない

新卒で横並び入社をしたときには、同期入社の人たちと情報交換をしたり会社の愚痴を言ったりと、それが働いていくうえで心の支えになったという経験があるひとも多いのではないでしょうか。しかし、第二新卒として転職した場合には、転職先にもちろん同期の人はいません。転職先で生き残っていくためには仕事のスキルを早く身に着け、個人として生き残っていく強い意志が必要になります。

 

 

第二新卒を採用する企業のメリット

第二新卒は社会人として最低限のスキル、マナーがあり基礎研修が不要

・社会人歴が浅いことから、組織のルールや社風に馴染みやすい 

 

 

第二新卒を採用する企業のメリット(リスク)

・採用後すぐ(数年)に辞めてしまうリスク

第二新卒の採用は、新卒入社の時のように一括大量採用ではなく個別採用であるため一人あたりの採用コストは高くなっているケースが多いです。そうしてコストをかけて採用しても、第二新卒は一度退職をした経験があるため、新卒入社の社員よりも退職を安易に考えやすいというリスクがあります。

 

 

第二新卒の面接対策

第二新卒が希望する企業、職種で内定を得るにはどういった点に気を付ければ良いのでしょうか。

 

短い期間であってもその間に学んだことを伝えられるようにする 

第二新卒はまだ若い世代ではありますが、やはり新卒入社とは違います。新卒入社の社員を取るよりあなたを採用した方がいいな、と採用担当者に思ってもらえるように短い期間で習得したものを整理して伝えられるようにしておく必要があります。

 

短期間での離職を繰り返さないことを強調する

企業が第二新卒を採用するときには、再び離職を繰り返さないかは注意深く見てきます。これに対する対策としては、社会人を1~3年程度経験して企業や仕事を選ぶ視点が新卒の時とは変わってきたこと、自分の意向やスキル・向いている仕事に対する理解が深まったことにより、新卒の時よりも数段上のレベルで仕事選びに臨めるようになったということを伝えられるようになると良いでしょう。そのような状態で仕事を選びなおせば新しい職場では継続して活躍してくれると採用担当者にも思ってもらえるはずです。

 

やる気や学習意欲を伝える

企業が第二新卒を含め若い世代に臨んでいることのひとつに仕事への意欲の高さが挙げられます。中途採用の選考を受ける職種で働くにあたり勉強をしていることや、その会社について調べてきたことをうまく採用担当者に伝えることも大切です。

 

 

第二新卒の転職 メリットデメリットのまとめ

今の日本の就職活動では社会についてほとんど何も知らない状態で仕事選びをしなければいけない、という状況から第二新卒として転職を志すのもある意味やむを得ないことと言えます。しかし、第二新卒での転職は企業から早期離職を嫌気されることで苦戦しやすいという一面もあります。

 

とはいえ、第二新卒で転職、またはそこから数回の転職を経て自分の希望するキャリアにたどり着いている人がいることもまた事実です。大切なのはどのタイミングで転職をするか、いつのタイミングで転職をするのが有利なのか、ということよりも自分のキャリアを自分でデザインしていくという強い意志のように思います。

 

第二新卒として積極的に自分の理想のキャリアを目指す皆さんを応援しています。