味の素の年収、離職率、ホワイト企業度 | 転職面接で内定を出す企業研究
本記事は、味の素の給料年収、離職率、ホワイト企業度等について、第二新卒・未経験転職を経て、転職人気ランキングトップ10常連企業に内定した経験がある筆者が独自のノウハウと転職経験をもとに企業研究としてまとめています。
私(モチタケ)自身、学生時代は大したスキルはなく就職活動もとても苦戦したのですが、社会人になってからの仕事の実績の積み上げや継続的な自己投資により、高倍率の東証一部上場企業の書類選考、面接選考を突破していくつもの企業から内定を獲得してきました。
就職・転職活動で倍率の高い人気企業から内定を取るためには、徹底した企業研究をもとに志望動機などの面接対策を行い、他の候補者との差別化ができるようにすることが極めて重要です。また、就職・転職活動は内定を獲得することがゴールではなく、入社後にその会社で活躍することが目的ですから、待遇や働きやすさ、社風などについてもよく調べておきましょう。
こちらの記事を参考に企業研究を行い、第一志望の企業から内定を獲得していただきたいと思います。
ワードプレスブログに移転しました。
味の素の年収、離職率、ホワイト企業度 | 転職面接で内定を出す企業研究
- 味の素の年収、離職率、ホワイト企業度 | 転職面接で内定を出す企業研究
- 味の素への就職転職と企業研究(会社概要)
- 味の素の給料年収と離職率/勤続年数
- 味の素の売上、業績、財務内容
- 味の素のセグメント情報(事業別の業績と事業内容)
- 味の素の事業内容と将来性
- ホワイト企業ブラック企業判定(残業時間、リストラ)
- 味の素の企業研究(その他の会社情報)
- まとめ(味の素の年収、離職率、ホワイト企業度)
味の素への就職転職と企業研究(会社概要)
味の素は1925年に設立され、食品、アミノ酸、医薬品等の製造販売を行う企業です。
<味の素の会社概要>
会社名:味の素株式会社
英語表記:Ajinomoto Co., Inc.
設立:1925年
本社所在地:東京都中央区
業種:食料品
グループ売上高: 1,127,483百万円(2019年3月期)
グループ従業員数: 34,504人(2019年3月期)
株式上場:東証第一部(1949年上場)
味の素の給料年収と離職率/勤続年数
就職先、転職先を検討する上で最も気になるのがその企業で働く人の待遇(年収や勤続年数、離職率)ではないでしょうか。ここからは味の素の役員従業員の給料年収と勤続年数/離職率について見ていきたいと思います。
味の素従業員の平均年収/給料と勤続年数
決算期 | 19年3月期 | - |
グループ全体の従業員数 | 34,504 | 人 |
(うち親会社の状況) | - | |
従業員数 | 3,494 | 人 |
平均年齢 | 43.6 | 歳 |
平均勤続年数 | 19.9 | 年 |
平均年間給与 | 9,822,735 | 円 |
味の素有価証券報告書(2019年3月決算)を元に筆者作成
低付加価値大量販売で年収水準が低くなりがちな中で、味の素は1000万円近い平均年収を実現している優良企業です。平均勤続年数も長く、多くの社員をひきつけ続ける会社であることが見て取れます。
味の素の平均年収の比較対象として製造業の平均年収、全産業の会社員の平均年収を掲載しておきます。
製造業の平均年収・・・507万円
会社員の平均年収・・・432万円
正規社員の平均年収・・・494万円
非正規社員の平均年収・・・175万円
出典:平成29年分民間給与実態統計調査(国税庁)
味の素役員の給料年収はどれくらい?
それでは次に味の素の役員の報酬体系、年収水準について見ていきましょう。
<役員報酬の体系>
月額報酬・・・外部機関の調査結果を参考に決定される役位別の月額報酬
短期業績連動報酬・・・単年度の業績評価に応じて支給される報酬。業績評価は当期純利益、ROE等を指標として決定
中期業績連動型株式報酬・・・直近の中期経営計画の最終年度である2019年度の業績評価に応じて、株式又は株式の時価相当額の金銭報酬が支払われるもの
<役職ごとの支給額の上限>
役員への報酬は株主総会で決議された上限の範囲内で支給することとされています。
取締役への報酬・・・年額12億円以内
社外取締役への報酬・・・年額5000万円以内
監査役への報酬・・・年額1億9千万円以内
<役職ごとの支給額>
取締役・・・6名に計434百万円(一人当たり平均72百万円)
監査役・・・2名に計82百万円(一人当たり平均41百万円)
社外取締役・・・3名に計45百万円(一人当たり平均15百万円)
社外監査役・・・3名に計41百万円(一人当たり平均14百万円)
<報酬総額1億円以上の役員>
西井 孝明(取締役)・・・106百万円
味の素の離職率とホワイト企業度
離職率に関する情報は今のところ無料で入手できる範囲では公開情報が限られています。その中で多くの企業の離職率が確認できる情報ソースは就職四季報になります。就職四季報では、3年後離職率だけでなく、有給取得日数、平均年数、採用実績校など、その会社で働く上での細かい情報が記載されていますので、入社する会社を検討する上では必携の1冊と言えます。
また、東洋経済では定期的に、企業の離職率に関するランキングを公表していますのでそれも離職率を確認する上では参考になります。しかし、あくまで企業側から公表された情報であることから数字が良い方向に操作されていることがないとも言えませんのであくまで参考情報としてみていくのが良いでしょう。
・【東洋経済】新卒3年後の「若手が辞めない」300社ランキング
味の素への中途採用求人の探し方(転職エージェントを活用)
味の素をはじめとする大手企業に転職したい場合はどのように求人情報を探せばよいのでしょうか。大手企業の求人は、非公開求人と呼ばれる転職エージェント経由でしか見ることができない形式で募集がかかります。
<公開求人>
リクナビNextなど、WEBサイトに登録すればだれでも見れる求人
<非公開求人>
転職エージェントで転職支援サービスを受けた人だけが見れる求人
理由としては、公開求人で募集をして応募が集まりすぎると企業側の選考が大変になることや、求人の内容自体に機密情報が含まれていたりする、ということがあげられます。つまり、多くの人が応募したくなるような年収が高く、離職率が低いホワイト企業の求人のほとんどは非公開求人ということになります。
「非公開求人」を見るためには転職エージェントに登録が必要になります。転職エージェントへの登録や転職支援を受けるのはすべて無料ですので、転職するつもりがあってもなくても常に転職市場の情報収集として何社か登録しておくことをおすすめします。私自身も転職エージェントとは常に数社付き合いを持つようにしていて、その時々の求人情報を見て今後のキャリアプランの参考にしています。
<転職エージェント登録の流れ>
転職エージェントへの登録は社会人の方であれば誰でも下記の流れで行うことができます。
<【完全無料】おすすめの大手転職エージェント3社>
転職エージェントはより多くの求人情報をカバーするため、取扱求人数が多い大手エージェントから登録することをおすすめします。下記の3社は私も過去に利用経験があり、基本的にはここに登録をしておけばその時市場に出回っている求人はほとんどカバーすることが可能です。
DODA by パーソルキャリア | 丁寧なカウンセリングが評判
味の素の売上、業績、財務内容
就職先や転職先の企業を選択する上でその企業の業績や財務内容を見ることは極めて重要です。大企業であっても東芝のように不祥事がきっかけであっという間に倒産寸前に追い込まるのが今の時代です。
大企業だから安心、中小企業だから不安、というのは幻想で、正解は「企業による」です。企業ごとに決算情報や財務内容は良く調べて、業績が怪しい企業は就職先としては避ける賢さが必要になります。それでは味の素の業績、決算情報、財務内容について見ていきましょう。
味の素の直近3事業年度の売上、業績
味の素の直近3事業年度の売上、業績は以下の通りです。
決算期 | 2017年3月期 | 2018年3月期 | 2019年3月期 |
会計基準 | IFRS | IFRS | IFRS |
売上高(百万円) | 1,091,195 | 1,150,209 | 1,127,483 |
営業利益(百万円) | 83,617 | 83,320 | 53,149 |
営業利益率 | 7.7% | 7.2% | 4.7% |
経常利益(百万円) | 86,684 | 85,445 | 54,202 |
経常利益率 | 7.9% | 7.4% | 4.8% |
当期利益(百万円) | 53,065 | 60,741 | 29,698 |
利益率 | 4.9% | 5.3% | 2.6% |
自己資本比率 | 45.6% | 45.0% | 43.8% |
単位:百万円
味の素有価証券報告書(2019年3月決算)を元に筆者作成
企業分析で就職先、転職先を選ぶときに特に注意してみたいのは下記の3点です。
<売上高>
売上高は会社の事業規模を把握する上で最も重要な指標ですので、採用選考を受けようとする会社については大まかな売上高の数値は頭に入れておきましょう。
<営業利益、経常利益>
利益を見ることで会社が事業を通じて儲かっているかどうかを確認します。利益が出ない会社はそのうち倒産します。利益については全部で5つの種類があり、それぞれの内容については別記事で解説していますので、そちらをご覧いただければと思います。
<自己資本比率>
自己資本比率は会社が持っている資産のうちどれだけが自社のものかを表す指標です。言い換えれば自己資本比率が多い企業ほど、借金体質の企業ということになりますので、企業を選ぶときはできるだけ自己資本比率が高い企業を選ぶと良いでしょう。
味の素の毎年の業績は非常に安定しています。食品業界の顧客のニーズは景気に左右されにくいというメリットがあります。(好景気、不景気にかかわらず人は食べ物を食べるからです。)
海外売上比率と地域別売上の状況
就職、転職先の企業を見るときにその企業の将来性を重視する場合には、海外売上比率を見ることが一つの手段となります。日本は今後も少子高齢化が進むことは確実ですので、海外市場を開拓している企業は確実に有利になります。
<味の素の海外売上比率>
決算期 | 19年3月期 |
日本 | 471,920 |
米国 | 173,764 |
欧州 | 101,926 |
タイ | 124,861 |
その他 | 255,009 |
計 | 1,127,480 |
国内売上比率 | 41.9% |
海外売上比率 | 58.1% |
単位:百万円
味の素有価証券報告書(2019年3月決算)を元に筆者作成
味の素のセグメント情報(事業別の業績と事業内容)
セグメントとは企業が行っている事業の区分のことを言います。就職転職では企業を選ぶことも重要ですが、同様にどのセグメントで働くことになるかも非常に大切です。昨今では企業は生き残りをかけて不採算事業の整理・売却を行うことも珍しくありません。不採算事業で働いている場合、給与水準が下がるということや、気が付いたら別の会社に売却されていた、などという笑えない事態も起こりえます。
味の素では、日本食品、海外食品、ライフサポート、ヘルスケアの4つのセグメントで事業を展開しており、セグメントごとの売上高構成比は以下のようになっています。
<味の素のセグメント別売上高構成比>
それではここからは、各セグメントごとの事業内容、業績について見ていきましょう。
日本食品事業の事業内容と業績
<主要製品>
調味料・加工食品、冷凍食品、コーヒー類
<主要会社>
クノール食品、味の素パッケージング、味の素ベーカリー、デリカエース
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
収益(百万円) | 388,039 | 379,286 |
セグメント利益(百万円) | 38,899 | 29,896 |
セグメント利益率 | 10.0% | 7.9% |
従業員数(人) | 5,647 | 5,638 |
一人当たり売上高(百万円) | 68.7 | 67.3 |
一人当たり営業利益(百万円) | 6.9 | 5.3 |
海外食品事業の事業内容と業績
<主要製品>
調味料・加工食品、冷凍食品、加工用うま味調味料・甘味料
<主要会社>
タイ味の素、タイ味の素販売、ワンタイフーヅ、インドネシア味の素、インドネシア味の素販売、ベトナム味の素、フィリピン味の素、マレーシア味の素、ウエスト・アフリカン・シーズニング、ペルー味の素
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
収益(百万円) | 469,352 | 486,989 |
セグメント利益(百万円) | 41,491 | 42,312 |
セグメント利益率 | 8.8% | 8.7% |
従業員数(人) | 20,271 | 20,310 |
一人当たり売上高(百万円) | 23.2 | 24.0 |
一人当たり営業利益(百万円) | 2.0 | 2.1 |
ライフサポート事業の事業内容と業績
<主要製品>
動物栄養、化成品
<主要会社>
味の素アニマル・ニュートリション・グループ、味の素アニマル・ニュートリション・ヨーロッパ、味の素アニマル・ニュートリション・ノースアメリカ、ブラジル味の素
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
収益(百万円) | 121,844 | 111,468 |
セグメント利益(百万円) | 8,082 | 9,579 |
セグメント利益率 | 6.6% | 8.6% |
従業員数(人) | 1,829 | 1,472 |
一人当たり売上高(百万円) | 66.6 | 75.7 |
一人当たり営業利益(百万円) | 4.4 | 6.5 |
ヘルスケア事業の事業内容と業績
<主要製品>
<主要会社>
味の素ヘルシーサプライ、味の素ヘルス・アンド・ニュートリション・ノースアメリカ、上海味の素アミノ酸、味の素オムニケム、味の素アルテア
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
収益(百万円) | 122,491 | 135,342 |
セグメント利益(百万円) | 9,373 | 12,079 |
セグメント利益率 | 7.7% | 8.9% |
従業員数(人) | 2,724 | 3,047 |
一人当たり売上高(百万円) | 45.0 | 44.4 |
一人当たり営業利益(百万円) | 3.4 | 4.0 |
味の素の事業内容と将来性
味の素の製品ブランド
<調味料・食品>
<栄養補助食品>
<医薬品>
輸液栄養透析分野、消化器病分野、生活習慣病分野
味の素の競合会社
味の素の強み弱みと業界の展望
味の素をはじめとする食品メーカーの強みは、取扱製品が食品という都合上、売上が景気に左右されにくいことが挙げられます。私たちも生きていくためには、景気が悪くても食事はしていかないといけないので、食品メーカーの売上は不景気でも落ちにくいです。
一方で、食品メーカーがこれから直面する最大の課題は、日本の人口減少という問題です。食に関する需要は人口に比例しますから、これから人口が減り続ける日本で競争をしていっても食品メーカーはジリ貧です。
人口が増えていく中国や東南アジアなどでどれだけ売り上げを伸ばしていけるかが、今後の食品メーカー最大の課題と言えるでしょう。
格付けの状況
格付けとは格付け会社と呼ばれる会社その会社の信用力を評価してランク付けをしたもののことを言います。信用力とはその会社が債券を発行してお金を借りた場合に、そのお金をきちんと返せるかどうかのことを言います。つまり、格付けが高い会社は財務内容が良好で経営状態が安定していると見ることができます。
国内の代表的な格付け機関である格付投資情報センター(R&I)の発行体格付けで味の素の格付けを見てみましょう。
<企業ごとの発行体格付け>
AAA | |
AA | 味の素、東日本旅客鉄道、日立製作所、旭化成、信越化学工業、アステラス製薬 |
A | パナソニック、イオン、野村證券、いすゞ自動車 |
BBB | アコム、商船三井、古川電気工業、沖電気工業 |
BB | シャープ、アイフル、日本板硝子 |
B | |
CCC | |
CC | |
D |
※2019年12月時点
<参考:格付け定義>
AAA | 信用力は最も高く、多くの優れた要素がある。 |
AA | 信用力は極めて高く、優れた要素がある。 |
A | 信用力は高く、部分的に優れた要素がある。 |
BBB | 信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。 |
BB | 信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある。 |
B | 信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある。 |
CCC | 信用力に重大な問題があり、金融債務が不履行に陥る懸念が強い。 |
CC | 発行体のすべての金融債務が不履行に陥る懸念が強い。 |
D | 発行体のすべての金融債務が不履行に陥っているとR&Iが判断する格付。 |
ホワイト企業ブラック企業判定(残業時間、リストラ)
味の素は従業員にとっての働きやすさはどうなのでしょうか。実際に入社をしてみないとわからない部分は多くありますが、最近では長時間労働や過労死などに対する社会の問題意識が高まっているため、ホワイト企業としてのイメージ作りに力を入れて採用力の強化や離職率の低下を狙う企業も増えています。
企業が従業員にとって働きやすいホワイト企業か、長時間労働やサービス残業が蔓延するブラック企業かを判定するには、従業員の離職率や勤続年数を調べる以外にも、厚生労働省が一定の基準を満たした企業に対して認定するくるみん、プラチナくるみん、ホワイト500(健康経営優良法人)などの認定状況を調べることが有効です。
また、働き方改革への取り組み状況や過去のリストラ、過労死、労働訴訟などの事例を調べることもその企業が従業員を大切に扱っている会社かどうかを知る上では役に立ちます。
くるみん・・・味の素は認定あり◎
くるみんとは、仕事と子育ての両立支援への取り組み状況を厚生労働省が認定する制度で、政府の働き方改革への取り組み要請を受けて認定を受けようとする企業が増えています。くるみんを取得している企業は従業員の健康や幸福に対して積極的な取り組みをするホワイト企業である可能性が高いと推測できます。
味の素は2007年、2009年の計2回、くるみんの認定を受けています。
参考:くるみんの認定基準(一部抜粋)
<全般的事項>
・雇用環境の整備について、2年間~5年間の行動計画を策定、実施し、計画に定めた目標を達成すること
・法及び法に基づく命令その他関係法令に違反する重大な事実がないこと
<残業時間・長時間労働の是正について>
・フルタイムの労働者等の法定時間外・法定休日労働時間の平均が各月45時間未満であること
・月平均の法定時間外労働60時間以上の労働者がいないこと
・次の①から③までのいずれかを実施していること
①所定外労働の削減のための措置
②年次有給休暇の取得の促進のための措置
③短時間正社員制度、在宅勤務、テレワークその他の働き方の見直しに資する多様な労働条件の整備のための措置
<育休制度について>
・計画期間内の女性従業員の育児休業取得率が75%以上であること
・男性の育児休業等取得について、次の①又は②を満たすこと
①計画期間において、男性労働者のうち、配偶者が出産した男性労働者に対する育児休業等を取得した者の割合が7%以上であること
②計画期間において、男性労働者のうち、配偶者が出産した男性労働者に対する育児休業等を取得した者及び育児休業等に類似した企業独自の休暇制度を利用した者の割合が15%以上であり、かつ、育児休業等をした者の数が1人以上いること
・3歳から小学校就学前の子を育てる労働者について、「育児休業に関する制度、所定外労働の制限に関する制度、所定労働時間の短縮措置又は始業時刻変更等の措置に準ずる制度」を講じている
プラチナくるみん・・・味の素は認定なし✖
プラチナくるみんは、くるみん認定を受けた企業がさらに高い水準の取り組みを行い、仕事と子育ての両立支援制度の導入や利用が進んでいる企業が認定されるものです。プラチナくるみんの認定を受けている企業は長時間労働の対策や子育て支援を行っていることが認められているため、長期間腰を据えて働ける企業である可能性が高いです。
残念ながら味の素はプラチナくるみんの認定は受けていません。
参考:プラチナくるみんの認定基準(一部抜粋)
<全般的事項>
・雇用環境の整備について、2年間~5年間の行動計画を策定、実施し、計画に定めた目標を達成すること
・法および法に基づく命令その他関係法令に違反する重大な事実がないこと
<残業時間・長時間労働の是正について>
・フルタイムの労働者等の法定時間外・法定休日労働時間の平均が各月45時間未満であること
・月平均の法定時間外労働60時間以上の労働者がいないこと
・次の①から③までの全てに取り組み、かつ、①又は②について定量的な目標を定めて実施、達成していること
①所定外労働の削減のための措置
②年次有給休暇の取得の促進のための措置
③短時間正社員制度、在宅勤務、テレワークその他の働き方の見直しに資する多様な労働条件の整備のための措置
<育休制度について>
・男性の育児休業等取得について、次の①又は②を満たすこと
①配偶者が出産した男性労働者のうち育児休業等を取得した者の割合が13%以上
② 配偶者が出産した男性労働者のうち育児休業等を取得した者及び育児休業等に類似した企業独自の休暇制度を利用した者の割合が30%以上、かつ、育児休業等を取得した者が1人以上いること。
・3歳から小学校就学前の子を育てる労働者について、「育児休業に関する制度、所定外労働の制限に関する制度、所定労働時間の短縮措置又は始業時刻変更等の措置に準ずる制度」を講じている
ホワイト500・・・味の素は認定あり◎
ホワイト500とは、経済産業省と日本健康会議が認定する「健康経営優良法人」のうち大規模法人部門の愛称で、従業員の健康に対する取り組みで高い水準にある大規模法人が選ばれます。
味の素はこのホワイト500に2019年に認定されています。
味の素の働き方改革への取り組み
厚生労働省が運営している「働き方・休み方改善ポータルサイト」では企業の働き方改革への取り組み事例を検索することができます。共働きが増える現代においては、働き方改革を進めていくことが少子化への重要な施策になることから、政府も長時間労働の抑制やフレックスタイム・テレワークの導入、育休制度などを充実させるよう企業に働きかけを行っています。
入社を検討している場合や、応募を検討している場合、「働き方・休み方改善ポータルサイト」で、該当の企業の取り組み事例が紹介されているか調べてみると良いでしょう。
2019年12月現在、味の素については以下の取り組みが掲載されています。詳細については「働き方・休み方改善ポータルサイト」で検索をしてみてください。
・在宅勤務などの制度検討・仕組みづくり
・ICTを活用した業務効率化
・生産性向上を適切に評価するために評価制度の一部改定
・スーパーフレックスタイム(コアタイム廃止)、時間単位有給休暇、在宅勤務制度の導入
味の素の労働問題(リストラ、労働訴訟、過労死)
<リストラ>
2019年11月 50歳以上の管理職を対象に100人規模の希望退職者を募集。
<労働訴訟>
調査中
<過労死>
調査中
味の素の企業研究(その他の会社情報)
味の素の歴代社長の経歴
会社で働いていくなかで昇進や出世を目指している場合は、その会社の社長の経歴も重要なチェックポイントの一つになります。会社の社長になる人の経歴には大きく分けて4つのパターンがあります。
<社長の経歴の代表的パターン>
①同族会社で創業者やその親族が社長になるケース
②親会社出身の人が社長になるケース
③ヘッドハンティングで他社の社長経験者がなるケース
④新卒や中途入社の人が内部昇格して社長になるケース
①~③のパターンの会社では昇進や出世の難易度が高く(場合によってはノーチャンス)なりますが、④のパターンでは自分の努力次第で会社役員へのチャンスも開けています。もちろん会社での昇進は運の要素も大きいですが、自分にもチャンスがあるのか、或いは全くないのか、の違いは働くときのモチベーションにもつながると思います。味の素の社長の経歴は以下のようになっています。
伊藤 雅俊(2009年6月~2015年6月)
生年月日 1947年9月生まれ
1971年(24歳) 味の素㈱ 入社
1995年(48歳) 味の素㈱ 食品事業本部食品部長
1999年(52歳) 味の素㈱ 取締役
2003年(56歳) 味の素冷凍食品㈱ 取締役社長
2005年(58歳) 味の素㈱ 常務執行役員
2005年(58歳) 味の素㈱ 食品カンパニーバイスプレジデント
2005年(58歳) 味の素㈱ 取締役専務執行役員
2005年(58歳) 味の素㈱ 代表取締役
2009年(62歳) 味の素㈱ 取締役社長最高経営責任者
2015年(68歳) 味の素㈱ 取締役会長
西井 孝明(2015年6月~)
生年月日 1959年12月生まれ
1982年(23歳) 味の素㈱ 入社
2004年(45歳) 味の素冷凍食品㈱ 取締役
2009年(50歳) 味の素㈱ 人事部長
2011年(52歳) 味の素㈱ 執行役員
2013年(54歳) 味の素㈱ 取締役常務執行役員
2013年(54歳) ブラジル味の素 代表取締役社長
2015年(56歳) 味の素㈱代表取締役社長 最高経営責任者
転職口コミサイトで味の素について調べる
就職先、転職先を選ぶ際には求人票や企業サイトの採用情報だけを情報ソースにするのは危険です。これらは企業が優秀な人材を引き付けるために書いたいわば「広告」であり、その企業で働くメリットが強調して掛かれており、一方でデメリットは書かれていないか控え目な書かれ方をします。
企業の実態を把握するためには実際にその企業で働く人の口コミを見るのが大変参考になります。転職口コミサイトはその企業を退職した人や転職希望の方々が書かれているので、必要以上にネガティブな情報も多いですが企業の実態を掴むのには大変役に立ちます。
<味の素の口コミは下記の転職口コミサイトから検索>
・OpenWork 「働く」のすべてを、オープンに(旧Vorkers)
味の素の歴史と沿革
1907年 | 合資会社鈴木製薬所設立 |
1908年 | 池田菊苗博士が調味料グルタミン酸ソーダの製造法特許取得 |
1909年 | うま味調味料「味の素」販売開始 |
1946年 | 味の素に商号変更 |
1949年 | 株式上場 |
1956年 | アミノ酸事業に着手 |
1981年 | 「エレンタール」発売。医薬品事業に着手 |
1982年 | アスパルテーム輸出開始。甘味料事業に着手 |
1987年 | クノール食品を子会社化 |
2019年6月 | ブラジルのサンパウロ州にシャンプーなどの日用品の原料となるアミノ酸由来の洗浄剤を生産する工場の建設を発表。投資額は23億円で、2020年稼働予定。 |
2019年8月 | マレーシアのヌグリ・スッピラン州に調味料を生産する工場を建設すると発表。同工場ではイスラム教のハラル(イスラム教における食べ物の規律。豚肉などが禁止されている。)対応の食品を製造予定で、2022年稼働予定。 |
2019年11月 | コンサルティング大手のアクセンチュアとの協力して、AIを用いて人事や総務などの間接部門の提携業務をAIに任せるための新会社を設立する。2020年4月に設立予定の新会社の社名は「味の素デジタルビジネスパートナー」とし、味の素が67%、アクセンチュアが33%を出資する。 |
新卒採用、就職情報
<採用コース>
味の素の採用コースは大まかな職種別採用となっており、必ずしも希望の職種に配属できるかはわかりませんが、ある程度の方向感は採用の段階で固めることが可能です。
①R&D、生産技術
食品、化成品電子材料、先端バイオ医療等の分野における研究開発や生産技術部門
②セールス&マーケティング
食品、化成品電子材料、先端バイオ医療等の分野におけるセールスやマーケティング
③コーポレート、生産
財務・経理、法務・知的財産、人事・総務、デジタル(IT)、戦略・広報等のコーポレートスタッフ、ヘルスケア事業のプラントスタッフ
<新卒初任給>
学部卒 234,000円
修士了 246,000円
博士了 295,000円
※2018年度実績
<賞与>
調査中
<昇給>
調査中
<採用人数>
調査中
<出身大学>
調査中
まとめ(味の素の年収、離職率、ホワイト企業度)
ここまで味の素の年収、離職率、ホワイト企業度をはじめとする企業研究について書いてきました。本記事を参考に企業研究を進めていただき、一人でも多くの方が就職活動、転職活動により理想のキャリア、年収を獲得していただけることをお祈りしています。