KDDIの株主優待、配当、株価は? | 株式投資のおすすめ銘柄
本記事では株式投資の銘柄選びをされる個人投資家向けに、KDDIの株主優待、配当金、株価、業績などの情報を、フィナンシャルプランナー(FP)の最上位資格であるCFPを持つ筆者がまとめています。
KDDIは、大手通信の3大キャリアの一角で、売上高約5兆円、従業員数約4万人の超巨大グループです。
ワードプレスブログに移転しました。
KDDIの株主優待、配当、株価は? | 株式投資のおすすめ銘柄
KDDIの株価と買付情報
<KDDIの株式買付情報>
上場市場 | 東証第一部 | |
証券コード | 9433 | |
株価 | 2,934 | 円 |
単元株数 | 100 | 株 |
最低買付価格 | 293,400 | 円 |
2019年10月19日時点
KDDIの株式の購入情報は上記の通りです。購入は100株単位になりますので、KDDIの株式の購入には現時点で約29万円が必要です。
<KDDIの株価の割安・割高の目安>
株価 | 2,934 | |
一株当たり利益 | 259 | ※19年3月期 |
一株当たり純資産 | 1,779 | ※19年3月期 |
PER | 11.3 | 倍 |
PBR | 1.6 | 倍 |
2019年10月19日時点
株価が割安か割高を見るときには、その銘柄のPER、PBRを見るのが参考になります。
PERとは株価収益率(Price Earnings Ratio)のことをいい、株価が一株当たり利益の何倍になっているかを表しています。例えば、一株当たり利益が100円の会社の株価が1000円であればPERは1000円÷100円=10倍となります。
また、PBRとは株価純資産倍率(Price Book-value Ratio)のことをいい、株価が一株当たり純資産額の何倍になっているかを表しています。例えば、一株当たり純資産額が1000円の会社の株価が1000円であればPBRは1000円÷1000円=1倍となります。
このPERやPBRをいろいろな銘柄と比較することで、その銘柄の株価が割安か割高か判断することができます。
<KDDIのPERの比較>
・大型株平均(加重平均) 13.5倍 ※19年9月時点
・情報、通信業界平均(加重平均) 13.8倍 ※19年9月時点
・KDDI 11.3倍
<KDDIのPBRの比較>
・大型株平均(加重平均) 1.2倍 ※19年9月時点
・情報、通信業界平均(加重平均) 1.6倍 ※19年9月時点
・KDDI 1.6倍
今後の株価の見通しや割安な銘柄を見つけるためには、日々の情報収集が不可欠です。情報収集ツールは有料のものも多いですが、無料で関東財務局認定の有益な情報が得られるツールもあり、私自身も銘柄選びの参考に利用していますので興味のあるかたは無料登録してみてください。
配当金の推移と配当金の権利落ち日
<KDDIの一株当たりの配当金>
2015/3期 | 2016/3期 | 2017/3期 | 2018/3期 | 2019/3期 | |
中間配当 | 80.00 | 35.00 | 40.00 | 45.00 | 50.00 |
期末配当 | 90.00 | 35.00 | 45.00 | 45.00 | 55.00 |
合計 | 170.00 | 70.00 | 85.00 | 90.00 | 105.00 |
配当利回り | 5.8% | 2.4% | 2.9% | 3.1% | 3.6% |
一株当たり利益 | 160.99 | 178.07 | 212.55 | 216.15 | 211.90 |
配当性向 | 105.6% | 39.3% | 40.0% | 41.6% | 49.6% |
2019年10月19日時点
KDDIは安定した配当を続けており、配当狙いの方にもおすすめの銘柄です。事業内容も通信というインフラを扱っており、現在は3大キャリアの寡占市場となっているため業績の大崩れもしにくい状況になっています。
<配当金の権利確定日>
中間配当 ・・・ 9月末日
期末配当 ・・・ 3月末日
KDDIの配当金を受け取るためには、9月末、3月末時点でそれぞれ株主である必要がありますので、その2営業日前までに株式の購入を済ませましょう。
KDDIの株主優待は何が貰える?
KDDIの株主になると「全国47都道府県のグルメ品」から自由に選べるカタログギフト が貰えます。貰えるカタログギフトは保有する株数と保有期間に応じて、ランクが変わります。なお、株主優待を貰うためには3月末日時点でKDDIの株主である必要があります。
<株主優待でもらえるカタログギフト>
100株以上1,000株未満、保有期間5年未満・・・3,000円相当
100株以上1,000株未満、保有期間5年以上・・・5,000円相当
1,000株以上、保有期間5年未満・・・5,000円相当
1,000株以上、保有期間5年以上・・・10,000円相当
<株主優待の実施時期>
権利確定日・・・3月末日
株主優待の贈呈時期・・・6月上旬
KDDIの業績情報
株式投資では今後の株価の見通しの検討材料として決算情報を見ることが重要になります。安定した利益を出している企業はやはり市場から評価をされやすく、自己資本比率が高い企業は不況でも体力があり倒産リスクが低いと言えるので、そのあたりを中心に企業の業績を見るようにすると良いでしょう。
直近3事業年度の業績
決算期 | 17年3月期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
会計基準 | IFRS基準 | IFRS基準 | IFRS基準 |
売上高(百万円) | 5,080,353 | 5,041,978 | 4,748,259 |
営業利益(百万円) | 1,013,729 | 962,793 | 912,976 |
営業利益率 | 20.0% | 19.1% | 19.2% |
経常利益(百万円) | 1,010,275 | 955,147 | 895,897 |
経常利益率 | 19.9% | 18.9% | 18.9% |
当期利益(百万円) | 617,669 | 572,528 | 546,658 |
利益率 | 12.2% | 11.4% | 11.5% |
自己資本 | 4,183,492 | 3,773,703 | 3,554,423 |
総資産 | 7,330,416 | 6,574,555 | 6,263,826 |
自己資本比率 | 57.1% | 57.4% | 56.7% |
KDDI 有価証券報告書(2019年3月決算)を元に筆者作成
会社の業績の見方についてはこちらの記事で解説しています。決算情報の閲覧に不慣れな方がいらっしゃいましたらご参考にしてください。
地域別売上の状況(海外売上比率)
投資先となる銘柄の将来性を判断する場合には、海外売上比率を見ることが一つの手段となります。日本は今後も少子高齢化が進むことは確実ですので、海外市場を開拓している企業は確実に有利になります。
KDDIは国内での売上高が9割を超えていることから、グローバルでの地域ごとの売上高は開示していません。
セグメント情報(事業ごとの概況)
セグメントとは企業が行っている事業の区分のことを言います。投資をする会社の事業を理解するためには、セグメントごとにどのような事業を行っているかを見ることが参考になります。
KDDIでは、パーソナル、ライフデザイン、ビジネス、グローバルの4つのセグメントで事業を展開しています。それでは各セグメントの事業内容、業績について見ていきましょう。
セグメント情報 パーソナル
<主要製品・サービス>
個人向けの通信サービス(au・MVNO携帯電話、FTTH、CATV)及びエネルギー・教育サービス等の提供
<主要会社>
KDDI、沖縄セルラー電話、ジュピターテレコム、UQコミュニケーションズ、ビッグローブ、イーオンホールディングス、中部テレコミュニケーション、ワイヤ・アンド・ワイヤレス 他
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 3,899,605 | 3,911,229 |
セグメント利益 | 732,931 | 756,298 |
当期利益率 | 18.8% | 19.3% |
従業員数(人) | 20,019 | 20,842 |
一人当たり売上高 | 194.8 | 187.7 |
一人当たりセグ利益 | 36.6 | 36.3 |
単位:百万円
セグメント情報 ライフデザイン
<主要製品・サービス>
個人向けのコマース・金融・決済・エンターテインメントサービスの提供
<主要会社>
KDDI、KDDIフィナンシャルサービス、Supershipホールディングス、ウェブマネー、ジュピターショップチャンネル、ジュピターエンタテインメント、エナリス、じぶん銀行、KKBOX Inc.、カカクコム 他
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 521,736 | 579,374 |
セグメント利益 | 104,045 | 112,832 |
当期利益率 | 19.9% | 19.5% |
従業員数(人) | 3,222 | 4,061 |
一人当たり売上高 | 161.9 | 142.7 |
一人当たりセグ利益 | 32.3 | 27.8 |
単位:百万円
セグメント情報 ビジネス
<主要製品・サービス>
企業向けの通信サービス及びICTソリューション・データセンターサービス等の提供
<主要会社>
KDDI、中部テレコミュニケーション、KDDIまとめてオフィス、KDDIエボルバ、日本インターネットエクスチェンジ、ラック 他
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 749,971 | 796,863 |
セグメント利益 | 84,467 | 103,992 |
当期利益率 | 11.3% | 13.1% |
従業員数(人) | 8,412 | 9,986 |
一人当たり売上高 | 89.2 | 79.8 |
一人当たりセグ利益 | 10.0 | 10.4 |
単位:百万円
セグメント情報 グローバル
<主要製品・サービス>
海外での個人・企業向けの通信サービス及びICTソリューション・データセンターサービス等の提供
<主要会社>
KDDI、KDDI America, Inc.、KDDI Europe Limited、KDDI Singapore Pte Ltd、TELEHOUSE International Corporation of Europe Ltd.、KDDI Summit Global Myanmar Co., Ltd.、MobiCom Corporation LLC 他
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 248,702 | 208,790 |
セグメント利益 | 31,907 | 34,368 |
当期利益率 | 12.8% | 16.5% |
従業員数(人) | 5,025 | 4,916 |
一人当たり売上高 | 49.5 | 42.5 |
一人当たりセグ利益 | 6.3 | 7.0 |
単位:百万円
その他関連情報
格付けの状況
格付けとは格付け会社と呼ばれる会社がその会社の信用力を評価してランク付けをしたもののことを言います。信用力とはその会社が債券を発行してお金を借りた場合に、そのお金をきちんと返せるかどうかのことを言います。つまり、格付けが高い会社は財務内容が良好で経営状態が安定していると見ることができます。
<発行体格付け>
ムーディーズ | - |
スタンダード & プアーズ | - |
格付投資情報センター(R&I) | AA- |
日本格付研究所 | - |
※最終確認日:2019年9月
KDDIの歴史と沿革
年月 | 内容 |
1885年 | KDDI株式会社の前身である第二電電株式会社を創業。 |
1993年 | 東証第二部に上場 |
1995年 | 東証第一部に上場 |
2013年 | 株式会社ジュピターテレコムを子会社化 |
2017年 | ビッグローブ株式退社を完全子会社化 |
2018年 | 英語教育大手の株式会社イーオンホールディングスを完全子会社化 |
2019年12月 | KDDIとローソンがスマホ決済分野での提携を発表。KDDIのスマホ決済・電子マネーでpontaポイントを使えるようにすることに。 |
2020年1月 | データ通信料に上限がない最上位の携帯料金プランを約2割値下げする方針を発表。新規参入の楽天などに対抗する考え。 |
2020年1月 | スマートフォン決済「auペイ」で、購入金額の20%分のポイントを付与するキャンペーンを2月から3月にかけて実施すると発表。毎週10億円規模の還元になる見込み。 |