三菱地所の株主優待、配当、株価は? | 株式投資のおすすめ銘柄
本記事では株式投資の銘柄選びをされる個人投資家向けに、三菱地所の株主優待、配当金、株価、業績などの情報を、フィナンシャルプランナー(FP)の最上位資格であるCFPを持つ筆者がまとめています。
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三菱地所の株主優待、配当、株価は? | 株式投資のおすすめ銘柄
三菱地所の株価と買付情報
<三菱地所の株式買付情報>
上場市場 | 東証第一部 | |
証券コード | 8802 | |
業種 | 不動産業 | |
株価 | 2,089 | 円 |
単元株数 | 100 | 株 |
最低買付価格 | 208,900 | 円 |
2019年12月30日時点
三菱地所の株式の購入情報は上記の通りです。購入は100株単位になりますので、三菱地所の株式の購入には現時点で約21万円が必要です。
<三菱地所の株価の割安・割高の目安>
株価 | 2,089 | |
一株当たり利益 | 97 | ※19年3月期 |
一株当たり純資産 | 1,276 | ※19年3月期 |
PER | 21.5 | 倍 |
PBR | 1.6 | 倍 |
2019年12月30日時点
株価が割安か割高を見るときには、その銘柄のPER、PBRを見るのが参考になります。
PERとは株価収益率(Price Earnings Ratio)のことをいい、株価が一株当たり利益の何倍になっているかを表しています。例えば、一株当たり利益が100円の会社の株価が1000円であればPERは1000円÷100円=10倍となります。
また、PBRとは株価純資産倍率(Price Book-value Ratio)のことをいい、株価が一株当たり純資産額の何倍になっているかを表しています。例えば、一株当たり純資産額が1000円の会社の株価が1000円であればPBRは1000円÷1000円=1倍となります。
このPERやPBRをいろいろな銘柄と比較することで、その銘柄の株価が割安か割高か判断することができます。
<三菱地所のPERの比較>
・大型株平均(加重平均) 14.6倍 ※19年10月時点
・不動産業界平均(加重平均) 15.7倍 ※19年10月時点
・三菱地所 21.5倍
<三菱地所のPBRの比較>
・大型株平均(加重平均) 1.2倍 ※19年10月時点
・不動産業界平均(加重平均) 1.3倍 ※19年10月時点
・三菱地所 1.6倍
今後の株価の見通しや割安な銘柄を見つけるためには、日々の情報収集が不可欠です。情報収集ツールは有料のものも多いですが、無料で関東財務局認定の有益な情報が得られるツールもあり、私自身も銘柄選びの参考に利用していますので興味のあるかたは無料登録してみてください。
配当金の推移と配当金の権利落ち日
<三菱地所の一株当たりの配当金>
2015/3期 | 2016/3期 | 2017/3期 | 2018/3期 | 2019/3期 | |
中間配当 | 6.00 | 7.00 | 9.00 | 12.00 | 13.00 |
期末配当 | 8.00 | 9.00 | 11.00 | 14.00 | 17.00 |
合計 | 14.00 | 16.00 | 20.00 | 26.00 | 30.00 |
配当利回り | 0.7% | 0.8% | 1.0% | 1.2% | 1.4% |
一株当たり利益 | 37.01 | 31.29 | 56.60 | 78.40 | 72.75 |
配当性向 | 37.8% | 51.1% | 35.3% | 33.2% | 41.2% |
2019年12月30日時点
<配当金の権利確定日>
中間配当 ・・・ 9月末日
期末配当 ・・・ 3月末日
三菱地所の配当金を受け取るためには、9月末、3月末時点でそれぞれ株主である必要がありますので、その2営業日前までに株式の購入を済ませましょう。
三菱地所の株主優待は何が貰える?
三菱地所では2019年時点で株主優待は行っていません。今後の情報に期待しましょう。
三菱地所の業績情報
株式投資では今後の株価の見通しの検討材料として決算情報を見ることが重要になります。安定した利益を出している企業はやはり市場から評価をされやすく、自己資本比率が高い企業は不況でも体力があり倒産リスクが低いと言えるので、そのあたりを中心に企業の業績を見るようにすると良いでしょう。
直近3事業年度の業績
決算期 | 17年3月期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
会計基準 | 日本基準 | 日本基準 | 日本基準 |
売上高(百万円) | 1,125,405 | 1,194,049 | 1,263,283 |
営業利益(百万円) | 192,495 | 213,047 | 229,178 |
営業利益率 | 17.1% | 17.8% | 18.1% |
経常利益(百万円) | 169,851 | 190,506 | 206,587 |
経常利益率 | 15.1% | 16.0% | 16.4% |
当期利益(百万円) | 102,681 | 120,443 | 134,608 |
利益率 | 9.1% | 10.1% | 10.7% |
総資産 | 5,484,115 | 5,803,689 | 5,774,193 |
自己資本 | 1,592,777 | 1,698,350 | 1,770,644 |
自己資本比率 | 29.0% | 29.3% | 30.7% |
三菱地所 有価証券報告書(2019年3月決算)を元に筆者作成
会社の業績の見方についてはこちらの記事で解説しています。決算情報の閲覧に不慣れな方がいらっしゃいましたらご参考にしてください。
地域別売上の状況(海外売上比率)
投資先となる銘柄の将来性を判断する場合には、海外売上比率を見ることが一つの手段となります。日本は今後も少子高齢化が進むことは確実ですので、海外市場を開拓している企業は確実に有利になります。
<三菱地所の海外売上比率>
三菱地所は国内での売上比率が90%を超えているため、海外売上比率情報は公開していません。
セグメント情報(事業ごとの概況)
セグメントとは企業が行っている事業の区分のことを言います。投資をする会社の事業を理解するためには、セグメントごとにどのような事業を行っているかを見ることが参考になります。
三菱地所では、ビル事業、生活産業不動産事業、住宅事業、海外事業、投資マネジメント事業、ホテル・空港事業、設計管理事業、不動産サービス事業の8つのセグメントで事業を展開しており、セグメントごとの売上高構成比は以下のようになっています。
<三菱地所のセグメント別売上高構成比>
それではここからは、各セグメントごとの事業内容、業績について見ていきましょう。
セグメント情報 ビル事業
<主要製品・サービス>
オフィスビル等の開発・賃貸・管理運営、駐車場事業、地域冷暖房事業
<主要会社>
三菱地所プロパティマネジメント㈱、㈱北菱シティサービス、丸の内熱供給㈱、㈱サンシャインシティ、有電ビル管理㈱、東京ガレーヂ㈱、丸の内ダイレクトアクセス㈱、池袋地域冷暖房㈱、㈱東京交通会館、豊洲三丁目開発特定目的会社、名古屋デベロップメント特定目的会社、第6メック都市開発特定目的会社 他
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 506,161 | 529,695 |
セグメント利益 | 147,243 | 147,691 |
当期利益率 | 29.1% | 27.9% |
従業員数(人) | 1,658 | 1,699 |
一人当たり売上高 | 305.3 | 311.8 |
一人当たりセグ利益 | 88.8 | 86.9 |
単位:百万円
セグメント情報 生活産業不動産事業
<主要製品・サービス>
商業施設・物流施設等を中心とした、オフィス・住宅・ホテルを除くあらゆるアセットタイプの開発・賃貸・管理運営
<主要会社>
三菱地所リテールマネジメント㈱、三菱地所・サイモン㈱、㈱東京流通センター、㈱横浜スカイビル、アクアシティインベストメント特定目的会社 他
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 97,920 | 106,182 |
セグメント利益 | 28,079 | 32,560 |
当期利益率 | 28.7% | 30.7% |
従業員数(人) | 403 | 422 |
一人当たり売上高 | 243.0 | 251.6 |
一人当たりセグ利益 | 69.7 | 77.2 |
単位:百万円
セグメント情報 住宅事業
<主要製品・サービス>
マンション・戸建て住宅等の建設・販売・賃貸・管理・リフォーム・不動産仲介、不動産受託販売、ニュータウンの開発、余暇施設の運営、注文住宅の設計・請負
<主要会社>
㈱泉パークタウンサービス、東日本開発㈱、㈱メックアーバンリゾート東北、三菱地所レジデンス㈱、㈱メックecoライフ、三菱地所ハウスネット㈱、三菱地所ホーム㈱、㈱三菱地所住宅加工センター、㈱菱栄ライフサービス、三菱地所コミュニティホールディングス㈱、三菱地所コミュニティ㈱、アーバンライフ㈱、アーバンライフ住宅販売㈱、㈱スタジオ・コア
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 410,598 | 420,405 |
セグメント利益 | 23,860 | 30,428 |
当期利益率 | 5.8% | 7.2% |
従業員数(人) | 3,268 | 3,371 |
一人当たり売上高 | 125.6 | 124.7 |
一人当たりセグ利益 | 7.3 | 9.0 |
単位:百万円
セグメント情報 海外事業
<主要製品・サービス>
海外における不動産開発・賃貸・管理運営
<主要会社>
Rockefeller Group.,Inc.、Mitsubishi Estate Europe Limited、Mitsubishi Estate London Limited、Mitsubishi Estate Asia Pte.Ltd. 他
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 86,925 | 81,844 |
セグメント利益 | 24,147 | 26,917 |
当期利益率 | 27.8% | 32.9% |
従業員数(人) | 330 | 334 |
一人当たり売上高 | 263.4 | 245.0 |
一人当たりセグ利益 | 73.2 | 80.6 |
単位:百万円
セグメント情報 投資マネジメント事業
<主要製品・サービス>
不動産投資マネジメント
<主要会社>
三菱地所投資顧問㈱、ジャパンリアルエステイトアセットマネジメント㈱ 他
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 22,665 | 49,588 |
セグメント利益 | 4,596 | 9,231 |
当期利益率 | 20.3% | 18.6% |
従業員数(人) | 277 | 285 |
一人当たり売上高 | 81.8 | 174.0 |
一人当たりセグ利益 | 16.6 | 32.4 |
単位:百万円
セグメント情報 ホテル・空港事業
<主要製品・サービス>
ホテル施設及び空港施設の開発・運営
<主要会社>
㈱ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ、㈱横浜ロイヤルパークホテル、㈱東北ロイヤルパークホテル、㈱丸の内ホテル、㈱ロイヤルパークホテル 他
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 41,038 | 44,171 |
セグメント利益 | 3,136 | 2,371 |
当期利益率 | 7.6% | 5.4% |
従業員数(人) | 1,361 | 1,512 |
一人当たり売上高 | 30.2 | 29.2 |
一人当たりセグ利益 | 2.3 | 1.6 |
単位:百万円
セグメント情報 設計管理事業
<主要製品・サービス>
建築・土木・インテリアの設計管理、内装工事等の請負
<主要会社>
㈱三菱地所設計、㈱メック・デザイン・インターナショナル 他
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 21,613 | 24,671 |
セグメント利益 | 1,724 | 2,021 |
当期利益率 | 8.0% | 8.2% |
従業員数(人) | 606 | 632 |
一人当たり売上高 | 35.7 | 39.0 |
一人当たりセグ利益 | 2.8 | 3.2 |
単位:百万円
セグメント情報 不動産サービス事業
<主要製品・サービス>
不動産仲介・管理・賃貸・不動産関係総合コンサルティング
<主要会社>
三菱地所リアルエステートサービス㈱、㈱駐車場総合研究所
<業績情報>
決算期 | 18年3月期 | 19年3月期 |
売上高 | 25,584 | 33,586 |
セグメント利益 | 1,518 | 2,603 |
当期利益率 | 5.9% | 7.8% |
従業員数(人) | 486 | 691 |
一人当たり売上高 | 52.6 | 48.6 |
一人当たりセグ利益 | 3.1 | 3.8 |
単位:百万円
三菱地所の競合他社企業
三菱地所の競合他社としては以下のような企業が挙げられます。
・三菱地所
その他関連情報
格付けの状況
格付けとは格付け会社と呼ばれる会社がその会社の信用力を評価してランク付けをしたもののことを言います。信用力とはその会社が債券を発行してお金を借りた場合に、そのお金をきちんと返せるかどうかのことを言います。つまり、格付けが高い会社は財務内容が良好で経営状態が安定していると見ることができます。
<長期債格付け>
ムーディーズ | A2 |
スタンダード & プアーズ | A+ |
格付投資情報センター(R&I) | AA- |
日本格付研究所 | - |
<短期債格付け>
ムーディーズ | P-1 |
スタンダード & プアーズ | A-1 |
格付投資情報センター(R&I) | a-1+ |
日本格付研究所 | - |
※最終確認日:2019年11月
三菱地所の歴史と沿革
1937年 会社設立
1972年 三菱地所ニューヨーク社を設立
1990年 米国ロックフェラーグループ社に資本参加
1993年 横浜ランドマークタワー竣工
2002年 丸の内ビル竣工
2004年 丸の内オアゾグランドオープン